もうやらないって言ったのに…

どうしても最後に試しておきたい事があったので。

うちのメイン水槽は40cmで、エーハイムの2211で濾過しているんですが、ヤマト、エリスロミクロン、オレンジグリッターダニオ、カージナルテトラは絶好調でメンバー変わらないんですがここにグッピーが入るとグッピーだけが2、3カ月後に落ちるという謎現象がおきてて、グッピーには死の水槽だったんです。

成魚は尾ぐされ、稚魚は尾を畳んで針病のようになって消えていくという…

過去に外国産のグッピーを導入したことがあったのでグッピーエイズでも入れたかと思い、砂からフィルターまで塩素漂白かけたこともありました。

そこまでやっても、やっぱり導入すると同じ結末を辿るので心くじけていたのですが…

尾ぐされの原因を突き止めろ

尾ぐされするのは細菌であるカラムナリスやエロモナスを疑っていた訳で、殺菌灯なんかも導入しました。

それでもやっぱり結末は変わらず。

そもそもカラムナリスもエロモナスも常在菌であるとも言われており、これを水中から無くすこと自体が無謀な話になるわけで。

そうなるとじゃあどうやら市販されるほどに大きくなれるのか、という事になって、そもそもグッピーなんかは水質にもうるさくなく、環境汚染にも強い種なはずで、エロモナスやカラムナリスがいる環境でも育つ魚たちなはずなんですよね。

一方的にグッピーだけがうちの環境で病気になる、すなわち免疫が落ちる原因があるわけです。

僕が行き着いたのはフィルターでした。

エアリフト式最強説！？

何故フィルターに行き着いたかというと、元々グッピー等のメダカは水流に逆らって泳ぐ性質があり、これで体力を削られ、免疫が落ちているのでは？という仮説をたてていたからなんですが、40cm水槽にエーハイムの2211、リリィパイプスピンを使っているので元来水流はかなり弱いはずで、個人的にはそれほど原因とは思ってなかったのですが、万策尽きてこれしかもう原因が思い付きませんでした。

エアリフト式のフィルターというのは

こんなやつで、小学校の金魚のブクブクが煙突になってスポンジのフィルターがついてるやつと思ってもらったら良いんですが、下から入った空気が煙突内の水を持ち上げ、持ち上げられた水がフィルター側の穴から吸い上げられることで水槽内を循環させ、ごみを集めるタイプのものです。

フィルターの浄化能力や水を回転させる力自体は弱いんですがこれ以上柔らかい水流は無いという位優しい水流になります。

グッピーのブリーダーなんかもエアリフト式のフィルターを大磯砂に埋めて使ってますよね。

底床からの感染も否定できなかったのでベアタンクにしてみました。

結果、これだと今のところ割けた尾も無事治り、稚魚も20匹ほどが針病にならずに済んでいます。

水流が体力を奪う

これが様々な感染症の根本だったようです。特に尾の長いブルーグラスなんかだと水流に逆らって泳ぐのは余計な体力を使うことになりますし、メスだと大きなお腹を抱えて泳ぐわけなので。

ブルーグラス等の尾の長い品種の魚が上手く行かないときは水流を弱める事を視野に入れてみても良いんではないでしょうか。高い抗生物質なんかよりよっぽど効いてます。

マクロで撮ってみた

Nikon D7200とTAMRON 60mm macroです。

ブルーグラスの青は青いのではなく、青い光だけを反射しているから青く見えているだけです。青色を反射する色素は元々赤色になるはずだった色素胞で、これが途中で成長しなくなるブルーを意味するブラオの常染色体上の遺伝子とヘテロになることでブルーの尾になります。腹に出る青色の帯、ヘテロモルファ斑はブルーグラスもレッドグラスも出るんですが、これは青色の色素によるものです。赤色を作る遺伝子が優性ホモならレッドグラスが生まれます。劣性ホモならブラオになります。ブルーグラス同士ならレッドグラス:ブルーグラス:ブラオが1:2:1の比率で、レッドグラスとブルーグラスならレッドグラス:ブルーグラスが1:1の比率で産まれることになります。

上から降りてくる時には長く延びた背鰭も広がるので個人的には好きです。

ヘテロモルファ斑は濃くなったり薄くなったり、グッピーの興奮具合で変わります。

個人的には細かい斑点、綺麗な二等辺三角形のタイプが好きです。

マクロで撮ると小さな魚も迫力が出ますね。ディティールも見易くなってとても良いです。単焦点ならではの後ろのボケも綺麗で良いです。何より部屋のなかでもシャッタースピード稼げるのが有難い。