2011年3月3日。
寒いさむい日で、私が里帰りしていた実家では雪が降っていました
実は3日が予定日。いまかいまかって思いつづけて二週間、もう若干疲れてきていて、逆にのんびり。
お昼に母と行ったレストランの窓の外、葉っぱを落とした冬の木立に降る雪が、すっごくきれいな日。
予定日はなにごともなくすぎそうなので、夕方はお散歩に。
身体重いし腰はいたいし、
もう早く産んじゃいたくて、ひたすら階段を上り下り
もう、とっととひねり出してやろうと必死な私
余談ですが、私の産前のお散歩コース、いま話題のなでしこ澤選手とかが所属するINAC神戸が練習や試合に来ることがあるらしいんですよ
もしや、さゆってサラブレット?!
なんて無駄に思っています。(本当に余談)
さて、日付かわって3月4日。
午前1時
陣痛らしきモノ到来、定期的に「びーん」ってお腹が張る。
しばらく待ってみて、「じ・・・陣痛!!!」と確信ができるくらいになってから、
午前三時ごろ、病院に電話し、母に病院まで連れて行ってもらう。
子宮口はまだ一センチ、雪のなか、一旦家に帰される(実家から徒歩5分くらいでめちゃ近)
もろもろ準備しつつ横になってみたり気を紛らわせつつ過ごす。
午前6時
ホントに痛くなってきたので旦那に電話して呼び出し、
午前8時、ふたたび病院へ。そのまま入院。
なんかいろんな器具をつけられ、
母につきそってもらいながら、あおむけでひたすら陣痛に耐える。
午後0時
もー耐えられん!!って思いながらも、
内診を重ねつつとにかく耐える。
ナースコールは押しまくり
午後1時
ほんま無理!と思って意志の力で破水する
(も~~~破水させてやる!と力を込めた瞬間に破水した)
そのまま分娩室に移動。
陣痛室の外で、旦那が到着した気配。
この子、パパ待ってたのかな~と看護婦さん。
立ちあい出産ではないので、とにかくそそくさと分娩室に移動!
けっこうな数の産院では先生って産んだあとくらいに
到着するものらしい(縫うために来る?)けど、
うちの産院は、最初っから先生がついてくれました。
分娩室で身体を固定されたりしながら、準備完了。
リードしてくれるかと思いきや、
「はい、あとはいきむとき言ってね~」放置。
マジで?!←余裕ない
と思いつつ、仕方ないので、
「あ~きましたきました、いきまーす!!」
と宣言していきむ
陣痛が休みの間は、なぜか先生の漫談。
「分娩室の壁の色って、覚えてない産婦さん多いんですよ~
でもしっかり目をあけて産んだほうがいいから
ちゃんと覚えて帰ってね~」
「満ち潮のとき生まれる子が多いっていうけど、
そんなの迷信ですからね~」
あくまで話がカルい。
いや、気を逸らそうとしてくれてるんだろうけど・・・
相当どうでもいい・・・
陣痛がくるたび、
「いきまーす!」と言ってはいきむことを繰り返す。
「いいよいいよ上手だよ~!!」
「いいね!その背中の角度いいね!」
ちょいちょい入る先生の合いの手。
「赤ちゃんもがんばってますよ」
耳元で聞こえる看護婦さんの優しい声。
でも「赤ちゃんもがんばってるのね・・・」
なんて思えるわけもなく、
私のひたすら思っていたのは
「で・・・出てこいやぁぁーーーー!!」
でした。
なんかカタマリみたいなのが
「そこ」にあるのがわかったのは、七回目くらいのこと。
「これ出したら終われる!」
そう思ったとき、ぷりっと何かが出る感触。
そしてジタバタうごめくモノがそこに。
「はい、ハッハッて息はいて~」
って先生の声を聞いていると、うぎゃーーー!!って特大の泣き声。
生まれる直前まで動いてたみたいで、
とにかく元気いっぱいに生まれてきました。
満足感と虚脱感でぐったりしながら、でっかい声やなぁ・・・と
他人事みたいに思う。
その後分娩台の横につれてこられた顔みて、
「うぉっ」っと思いました。
なんちゅー旦那似・・・・
ってくらい似てたから
声のデカさと、そのそっくりさに思わず
「男の子ですか?」と聞いたら、
「女の子ですよ~」と。
うちの旦那は、超男顔&色黒。
「どんな顔でも、この子を愛していこう・・・」
と、失礼極まりない決意をしたことを覚えています。
さて、両家の親しか読まないだろうってくらい鬼ほど長くなりましたが、
本日、さゆのハーフバースデー
ままのみじんこのように退化した脳みそが記憶しているうちに
生まれた日のことを書いておこうと思って書きました。
「赤ちゃんは親を選んで生まれてくる」とか、
あんまりスピリチュアルな話に興味ないので、
赤ん坊なんて極めて動物的に生まれてくるんだろうって私は思ってます。
それでも、こんなかわいい存在があるんだなって
不思議に思うくらい。
種の保存とか本能では語りつくせない不思議な力が
あるなって思う。
生まれてきてくれてありがとうと心から思います
さゆぽん、生後六カ月おめでとう!