自筆というライブ感 | 東京カルテル

自筆というライブ感

永らく修行に出ている相棒から

お手紙がきました。

住所すらままならない状態で

よくも届いたものだ。

昔ながらのスタイルの手紙には

日々の様子が綴られ

特段驚く出来事も書かれていないが

その文面から分泌される

目に見えぬナニが

自筆ならではのオーラで

いたいけな気持を伝えている。

なんでもない様な事でも

読めば大変心地よくなる

効率を優先し

筆を使う事が少なくなったが

伝達手段としての筆記には

文面以上の気持ちを伝える

計り知れない効果がある

はずです。

実体のある記録こそ

大切な物事を残す

唯一の手段かもしれない。

100万年後

放射能が消え去ったその日に

筆で書かれた手紙を

解読する誰かがいるかもしれない。

些細な出来事に潜む

ナイスな感覚に

なるべく気づける様

余生を送りたいなと思うよ。

photo:01