久しぶりの声 | 平安寺ゆうすけのブログ

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日々日常の戯言をひとつ。

今日仕事中に電話が鳴った。

相手は、中学三年生のとき同じクラスだった女の子。

用事はなかったらしい。

9月の俺の誕生日付近にメールをくれたらしいのだが俺から返信が無かったらしい。

だから苦情の電話だ。

メールを無視したのは本当にたまたまなんだけど、

結果的には正直無視してよかったと思った。

だから今日俺の電話が鳴った訳だし。

俺も忙しくてちょっとしか話せなかったが、昔からの友人の声ってのはとても力をくれる。

それは俺が田舎から出て来たっていうのも要員のひとつだとも思う。

正直今俺は少し弱ってる。

だからそいつの声がとても力に変わった気がした。


そいつとの出会いは、中学三年生。

中学三年生の俺はそれまで考えられないくらいの体罰を受けていたのだが、その年にその先生はいなくなり、回りの生徒は入試だのなんだので忙しそうに、でもどこか浮き足立って。

俺は完全に何かに冷めてた時期だった。

俺は「面談」ってものが嫌いで、その時の担任の先生も大嫌い。

救い様が無かった。

だからこの進学の時期、沢山の時間を先生と過ごす。

とてつもなくそれが嫌だったからとにかく冷めてた。

冷めた振りをしてた。

「俺に構ってくれるな。」と。

だから進学先を決める大事な面談にも、
「俺の家から一番近い高校に行く。その高校が俺の頭では行けないなら俺が行ける一番近いところに行くから大丈夫。全部自分でやるから大丈夫。」

と一方的に吐いて職員室を出たのを今でもよく覚えている。

今と変わらず生意気なガキだった。

教師が「お前のことを考えて、、」みたいな状況を作ろうとする「偽善」みたいなものにとてつもなく違和感を抱えていた。

んなもんだからそらクラスでは友達もいないし、(事実自分が好きで一緒に居る奴以外友達なんていらないと思ってた。)クラスでは浮いてる存在で、授業中はいつも寝てた。

夜は普通に寝てたのに学校でも4時間は寝てた。

よく寝てたな~。

性格は明るいと自分では思ってたんだけどね。


で、この電話をくれた奴ってのが、いつもいつも俺にいちいち文句ばっか言ってきてた。

「宿題はやったのか?なぜ教科書をもっていない?あーでもない、こーでもない」と。

俺も中学生だからかわいい女の子に声をかけられるのは悪い気分ではなかったし、なによりとてつもなくいいやつだったから自然と仲良くなった。

いつもそいつは学校にタオルを持って来てて、俺はそれを奪っていつも枕代わりにそのタオル使って寝てた。

そいつの家は母子家庭でお母さんと2人暮らし。

俺はそいつのお母さんにまで心配してもらってた。(笑

俺んちは男家族(姉は一応いましたが。)だから、あんなふかふかでいいにおいのするタオルは初めてだったんす。

気持ちよかったな~。(笑

そいつはとっても真面目なやつで勉強もスポーツもできる子だった。

物事はっきり言うし、裏表はないし、きっとクラスでは人気者だったんじゃないかな?(よく知らない)

よくもまぁ、あの頃最っ強に生意気でひねくれてた俺と仲良くしてくれてたもんだ。

俺はそいつのこといつも「オカン」と呼んでた。

オカンみたいにいちいちうるさいから。

今考えれば完全に照れ隠しだよね。

高校は別々だったから中学を卒業してからあんまり連絡とらなくなった。

お互い気にはしてたんだけど、まともにあったのは俺が東京に上京するちょっと前。

20歳くらいの時にそいつを一度激怒させてしまったことがあって、それ以降俺も怖くて連絡をあまりとってなかった。

二年くらい前にいきなり連絡くれて、俺もちょうど実家に帰る予定があったから一緒にご飯を食べた。

結婚も決まって、昔からやりたがってた建築関係の仕事してた。

変わってなかったんだよね。

ほとんど。

しゃべり方も、笑顔も、怒った顔も、ただ、変わってたことと言えば、お化粧が上手になって、女性だったってコト。

そんなに中学の時に仲良くて、よく恋愛に発展しなかったもんだ。(笑

ま、俺はそんとき1つ下の陸上部の女の子に夢中だったんだけどね。



そんなオカンから今日電話があった。

さっきも言ったが、最近弱り気味だったのでケツを叩かれたような気になった。

でも、そいつもなにやら辛いことが最近あったみたい。

でも、俺知ってんだ。

そいつはいいお母さんになるってこと。

だから特に心配しなかった。


俺が心配したら逆に「あんたに心配なんかされたら私も終わりよ!!」と言われるだろう。(笑

オカンにとったら俺はいつまでたっても子供なんやろな、、。(笑

ためなのに、、。(笑

すごくすごく嬉しかった。

元気をもらった。

声って素晴らしい。

俺はいつかそいつがそいつの子供に自慢出来る友達になりたい。

不純だけど、そこだけはまだ中学生。

俺は俺の中のいろんな形のモチベーションで形成されてる。

そのモチベーションの1つだ。

昨日のじん君もそう。

俺はもう一回あの人に唄を録ってもらいたい。

それにはあの人に支払わなければいけない金額がある。

今の俺には到底払える金額じゃない。

だから早く稼いできっちり支払いたい。

友達だから。

友達だからこそ意地を張りたい。


そんな気持ちを再確認させてもらった。昨日と今日。

やっぱり人って1人じゃつまんない。

人から沢山の物を貰って、それを血や肉、骨に変えて生きてる。

粋てる。


俺はあなたに何かを与えられていますか?

俺はあなたたちから沢山の物を与えられています。

それは俺が勝手に与えられてると思ってるだけかもしれないが、それでもいい。

俺はあなた達からかけがえの無い物を沢山貰って、それを原動力にステージに上がる。

かっこつけるようだけど、

本気でステージの上で死ねるんなら本望だ。


そう思ってる。



俺はあなた達に何かを与えられていますか?

それを感じてくれますか?



Ps.今日電話をくれた「オカン」。

正直なんて呼んでいいか解らなくて困った。

この年で「オカン」はないよね。(笑

だって、二年前にあった時、女性だったんだもん。

名字?下の名前?



ふはは。


結局どっちも照れくさい。





























うん。

照れくさい。