戯言という名の日記。 | 平安寺ゆうすけのブログ

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日々日常の戯言をひとつ。

こんにちは。

今日は長いぜ!!

俺には2人兄弟がいます。
4歳上の兄と、9歳上の姉。
その2人は東京で一緒に住んでいます。

姉は実家から東京に来たのは3年程前。
姉は実家からずっと飼ってる猫(テテ)と一緒に上京して来ました。

兄は犬(アニー)を飼っています。

なので2人の家には凶暴な猫と考えられないくらい甘えん坊の犬が一匹ずついます。

兄は今飲食店のオープンのためずっと沖縄にいます。
で、先日出不精の姉が友達と沖縄旅行に行くとのことで、その犬猫の面倒を見に行っていました。

今日はアニーのお話。

アニーはブリーダーさんから兄が直接買いました。
一番人懐っこくて、一番かわいかったそうで、一目で「こいつにする!!」と決めたそうです。

でも気になったのは、しっぽが短い。(ミニチュアダックスフンドはしっぽ長い)
前足、後ろ足ともに、爪が無い。
ということ。

ブリーダーさんに理由を聞いたら、「産まれたばかりの頃に、親犬に踏みつけられ大怪我をしたとき誤って成犬用のきついお薬を塗られてそこだけの成長が止まった」
と説明を受けたらしい。
先天的な障害とかじゃないから日常生活にはなんの支障もないと言われた。
ま、兄としてはどちらにせよ一番かわいかったのでこいつにすると決めていたそうだが。

そのとき俺は兄と品川の家で一緒に住み、東京に来てちょうど丸一年たったころだったかな。
あまりの小ささと可愛さにリュックに入れては買ったばかりのバイクで走ったもんでした。(当時付き合っていた大好きな彼女と一緒に!w)
アニーは昔から風に吹かれるのが好きらしく、バイクに乗るときもお腹の方に抱えてやらないと嫌がり、走り始めるとリュックから顔を出し、気持ち良さそうな顔で風に吹かれていました。

その頃はよく走り回り、元気な子でした。

でも、小さい頃から足が弱いからあまり太らせると自分の体重を支えられなくなる。と言われていたので、食べ盛りのアニーには一日一食。
ほんのひとつまみのドッグフードだけ。

別に意地悪がしたいんじゃない。
食べさせてあげたいけど、食べさせてあげられない。
兄が一番つらかったと思います。
正直俺はその頃からブリーダーに対して疑問がわいてきていました。

3歳になったころかな?
アニーはメスなのでやっぱり子供を産ませてあげたいと思い、旦那探し。

でも、一応は普通の犬と違うから一度健康診断受けた方がいいかもね、ということで、当時付き合っていた人(また?w)が動物病院でトリマーをしていたので紹介してもらい
その病院へ行きました。

忘れもしない、上石神井の病院で、すげー暑い日で、男2人バイクに2ケツして汗だくで行ったな~。w


全身レントゲン撮ったら、、、、

前足も後ろ足も、骨から無かった。
人間で言うと手の甲の半分から下(指も含む)が全くない状態。

やっぱり、これは先天的なもの(障害児)だったんです。

薄々は感じていたけど、このとき見たレントゲン写真を俺と兄は一生忘れないと思います。
そのくらい衝撃的な写真でした。

医者に言われたのは「子供は産めなくはないと思う、ただ、医者の立場から言うと、絶対に勧められない。母体が危険すぎる。」

そのときに内蔵や心臓の疾患も見つかりました。


何が言いたいか。

さっさと言えや!!ってこと。

俺の兄貴は障害児だったとしても、アニーを選んでたと思う。
だって、何年生きるかはアニー次第でしょ?
俺だって、結果、3年は元気に生きていた以上、アニーを飼った事全く後悔もしてないし。
偽善とかじゃなく、本気でアニーの子供の頃はありえないくらい可愛かったんよ。

兄貴はアニーの為に仕事だって選んでやってたのに、このタイミングで健康診断に行かずに、子供を産ませてたらどうなってたか?

ブリーターという動物に密接してる仕事の人に嘘つかれたらもともこもない。
最低やと思う。

その当時の彼女曰く、よくブリーダーが売れ残った子や少し障害を持った子を病院につれてきて「おとしてください。(殺して下さい)」と持ち込んだそうです。

それは100歩ゆずって、一応商売やし、仕方ないのかもしれない。
正直理解は出来ない。
元々ペットショップにさえ理解が出来ない自分としては全く理解の範疇は越えています。

そもそもペット飼うときなんて金払うんじゃなくて、面接!面接です!!
仕事や収入。その他の事をブリーダーと面接して、その面接でブリーダーが譲るか譲らないかを決めるべき!(厳しいブリーダーさんはそうしてる人もいるみたいだけど)

ま、無理か、、。
おっと、脱線。

なぜわざわざ直接ブリーダーの所に飼いにきた若い青年に嘘をついてまで障害を持った子を売りつけたか?

生き物を触る資格ないと思うんよね。
ま、言っても仕方ないのですが、、。

でも最初から解ってたらそれなりの生活をしてきたのに、、。
アニーにとってこの3年、身体の事を考えた生活があったんじゃないか?

そんなことばかりを考えました。

さきに言っておくと、アニーはまだ生きています。
顔だけは相変わらず可愛いです。w

それからもう5年くらい。
病院によっては「あと余命は、、、、」みたいなこと言われたみたいだけど、言われてからももう何年も生きています。

昨日久々にアニーに会って、アニーは腰も足も悪いからまともに歩けないのに、後ろ足を引きずりながら俺の方に向いて走ってきました。
俺は慌てて靴のまま玄関をあがりアニーを持ち上げました。

か、軽い、、。

友達の子、サニーは7ヶ月くらいでもう7キロ。
アニーはもう8歳なのに3キロ弱、、。

何を考えてるかなんて解らないけどアニーは元気に生きています。
口は臭いし、性格は悪いけど、顔は、顔だけはどのミニチュアダックスより可愛いんです。

びっくりするくらい頭いいし。

別にいつ死ぬとか、いつまで生きるとか、それは二の次なんです。

うまく言えないけど。そうなんです。
もちろん一日でも長く生きてくれた方が嬉しいけど。
でも、そうじゃ無いんだな~。

ま、うまく言えないからほっといて、、。w

何が言いたいかって?


そんなアニーを抱いてるといろんな事を思い出しておセンチな気分になっちゃったんです、、。
あんなことやこんなこと、あの子の事やこの子の事、、。


これだよ!!これ!!

だって、アニー、可愛いんやもん、、。

でも、ついていい嘘と、いかん嘘があるとするなら、ブリーダーがついた嘘はなかなか下衆な嘘だと思う。
これからアニーと一緒に生活する兄と俺に対しても、アニーにたいしても、とっても不幸せな嘘だと思う。

そいつはそれからアニーのこと考えた事あるかな?

「あいつまだ生きてるかな?」でも何でもいいから考えた事あるかな?

いや~、ほんまにね、自分には嘘はつけないからおいといて、関わった人間が全員不幸せになる嘘はあかんよ。
自分を良く見せたり、自分をかばうような嘘は勝手についとったらええがな。
他人を傷つけるような嘘が一番しょーもない。

俺も、気をつけよう。
そう言ってたって傷つける事があるくらい人間てアホな動物やねんからね。

ま、でもアニーに出会えたことだけはそのアホブリーダーに感謝するわ。
きっと良識のあるブリーダーならアニーを俺らに譲ってくれる事は無かったかもしれんしね。
少なくとも8年も生きれたこの人生を、数ヶ月で終わらせてたかもしれんしね。

それだけはアホブリーダーに感謝してやろう。

兄ーは可愛くないけど、アニーはとっても可愛いの♡ってお話でした。