☆ 駆け抜けたコンクール予選 ☆ | ゆうさんのブログ

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ピアノ初めてはや12年、いまだに初心者の域を出れない不器用さに自分でも驚いている。でも、僕は夢に向かって走る!走り続ける!  僕は知っている、ピアノは応えてくれることを♪

その日は朝から大雨洪水警報発令中であった。

呑気な僕は、電車が止まっていることを知る由もなく

9時すぎに目を覚ました。

う~ん。かなり熟睡できたな。

よし、よし。


今日はピアノコンクール。

いつになく落ち着いている。
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僕は、ゆっくりと朝食をたべて会場へ向かう。

自宅から会場までは2時間は要する。

偶然にも雨が上がり、電車が動き出したばかりであった。

俗にいう「晴れ男」である。


電車の中、この3年間の様々な思いが交差する。


僕はどうしても

東京予選を突破しなければならない。

その理由は4つあって、

1つは

今年は沢山の友達がコンクールに参加している。

コンクール仲間、サークル仲間、ブログ友達、

中には僕の演奏を聴いて参加を決意した人もいる。

大分予選、福岡予選、神戸予選、名古屋予選、東京予選1st

友達は皆、予選を突破していた。

僕だけ落ちるわけにはいかない。


2つは

僕は特別なレッスンを受けている。

常識では考えられないレッスンを受けている。

ピアノを40歳から始めて、3年そこらで「幻想即興曲」を

弾くには普通のレッスンでは不可能である。

僕の先生は、プロのピアニストであり

ウィーンと日本を行き来されている。

僕は巡り逢いのチャンスを逃さなかった。

本場のレッスンを受けているのだ。(←後日記載)

先生の看板を汚すことは許されない。

何より親身になって、レッスンしてくれた。


3つは

僕は「幻想即興曲」を愛している!

だからどうしても「幻想即興曲」を奏でたい!

中途半端な演奏をするくらいなら、最初から挑戦しない。

テクニックは10年かかるかもしれない。

でも、

心を込めて弾けば、きっと音になって返ってくる。

去年だって、審査員の先生に情熱は届いた!

絶対にできる。自分ならできる。必ずできる!

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仕事以外の時間は、ほぼピアノに注いだ!

2ヶ月前からスポーツジムも辞めて、ピアノに集中した!

チャンスがあれば人前で弾いて場数を踏んだ!


どの場に行っても、周りの人達はピアノが上手い。

僕とは比較にならない。そこには圧倒的な差がある。


社会経験を積んで、常に自分と戦ってきたけど

初めて周りを意識した。

何度も挫折しそうになった。


こんな時、ブログの仲間が何度も助けてくれた。


僕にしか出せない音があるはず・・・ と、


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会場ではすでにD部門の演奏が始まっていた。

僕はE部門

徐々に緊張感が増してくる。

落ち着け!

いよいよE部門

ステージ裏で肩を回す、指をほぐす!

前の人の演奏が終わった。

鼓動が高鳴る。


最初の音を頭の中で連呼する「ソの#

ヤバい。緊張している。

深く深呼吸する。

間違えたっていい!失敗は恐れない!

いざ出陣!



前奏文が読まれる。。。

椅子の高さは、一発で合わせた。

「ソの#。。 このオクターブで合ってる?」

駄目だ。動じるな! 自分を信じればいい。

よし!


前半の走り出しが緊張で不安定になっている。

ヤバい。とにかく落ち着け! 

中間部に差しかかる。

気持ちを込めろ!ここでピアノと会話ができなければ

俺にこの曲を弾く資格はない!

そう。そうだ、音をよく聴け。

ピアノからのメッセージが聴こえてきた♪

Bechsteinが奏でる、美しい旋律

何という美しい音なのだろう。

⿻⋆✩⃛*ೃ.⋆⿻


いよいよ後半に差しかかる



未完成の部分だけど、恐れるな!

失敗してもいいから駆け抜けろ!

気持ちを込めろ!



途中ミスもあったが何とか弾ききった

思いが強すぎたせいか、手足が僅かに震えていた。


納得がいく演奏はできなかったが、これが実力。

自分ができることは全てやった。



不思議と結果はどうでもよくなっていた。

予選通過者発表の時は妙に落ち着いていた。


自分の番号が呼ばれた時も落ち着いていた。

とても嬉しいはずなのに、冷静だった。
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でも、

最後にオーディエンス賞(聴衆者の投票)で

自分の名前が呼ばれた。

「え? なんで?」と叫んでしまった。



こんなに嬉しいことはない。

感謝の気持ちで一杯だ

本当にありがとう。


でも、なぜあの演奏が・・・?

疑問が残る。


でも、はっきりと言えることがある。

僕はピアノをはじめて本当に良かった!


さぁ~て、全国大会に向けて頑張るぞぉ~!


あ、4つめの理由は

またあとで・・・ラブラブ


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