こんばんは、yusuke#9です。
今回はボタンに反応させるアプリを作ってみましょう!
ボタンを押して画像を見えたり消えたりさせます。

Window-Based Applicationのプロジェクトを作成します。
プロジェクト名を"ButtonActionSample"としました。
名前は何でもよいですが、説明はこの名前でやります。

先にイメージを説明します。
画像に対して"image"と名前を持たせます。名前をつけることで
表示の切替を制御できます。
また、その制御をするために、ボタンのアクションを関連付けます。
関連づけるメソッドを"btnTouch"とします。

iPhoneでゲームとか作ってます-イメージ


最初にコードを書いてしまいましょう。

ButtonActionSampleAppDelegate.hに次のコードを追加します。

@interface ButtonActionSampleAppDelegate : NSObject  {
UIWindow *window;

UIImageView* image; // 追加(画像を格納する変数)

}

@property (nonatomic, retain) IBOutlet UIWindow *window;

@property (nonatomic, retain) IBOutlet UIView *image; // 追加(外部から参照できるように)

- (IBAction)btnTouch:(id)sender; // 追加(ボタンアクションを組み込むメソッド)



@end


画像はUIImageViewクラスに格納されます。実装はあとでInterface Builderを使うので、
宣言だけで大丈夫です。
ボタンのアクションもInterface Builderで関連付けをしますので、メソッドを宣言しておきます。

続けて、ButtonActionSampleAddDelegate.mに処理を追加します。

@implementation ButtonActionSampleAppDelegate

@synthesize window;

@synthesize image; // 追加

// 追加
- (IBAction)btnTouch:(id)sender{
if (image.hidden){
image.hidden = FALSE;
}
else{
image.hidden = TRUE;
}
}



@synthesizeというのは、.hで宣言した@propertyとセットで、
定義した変数に対してアクセスできるようにします。
この辺、ぼくも詳しくはわからないのですが、こう書けば問題なく動きますので、
決まりだと思っててよいと思います。
btnTouchにはボタンを押したときの処理を書いておきます。
image.hiddenというのは、画像を格納したimageの表示状態を表す
hiddenというプロパティを示しています。
Objective-CのBOOL型にはYES/NOTRUE/FALSEの書き方があるのですが、
どうやらこれは同じことのようです。書きやすいほうで書いていいですよ、
ってことだと解釈して他の言語でなじみの深いTRUE/FALSEのほうを使ってます。
特別な意味あるんですかね??
で、image.hiddenはTRUE(YES)ならば非表示、FALSE(NO)ならば表示されます。

これで、コードは完成です。あとはInterface Builderで定義していきます。
MainWindow.xibをダブルクリックしてInterface Builderを起動しましょう。

まず、画像を組み込みます。
LibraryからImage Viewをウインドウにドラッグアンドドロップしてください。
iPhoneでゲームとか作ってます-画像


ここで画像ファイルを用意してください。なんでもいいです。
ぼくは"image.png"というファイルを用意しました。

iPhoneでゲームとか作ってます-画像

これをプロジェクトに組み込んでおきます。
Finderで画像ファイルを選んで、Xcodeの左側のリストのほうに
optionを押しながらドラッグアンドドロップすると、
ファイルごとプロジェクトにコピーされます。

iPhoneでゲームとか作ってます-ファイル組み込み

Interface Builderに戻って、画像を設定します。
Inspectorウインドウを探してください。なければiPhoneでゲームとか作ってます-inspectorを押して開きます。

ImageViewが選択されている状態にしてください。ウインドウをクリックするか、
ファイル名のついたウインドウから選択することもできます。

iPhoneでゲームとか作ってます-image設定
この状態でImageのプルダウンからimage.pngを選択します。

画像をオブジェクトのサイズがあっていないので、サイズをあわせます。
iPhoneでゲームとか作ってます-size

あとは、画像を適当な位置に移動させてください。

続けて、ボタンを配置します。
LibraryからRound Rect Buttonをウインドウにドラッグアンドドロップします。
配置したボタンをダブルクリックすると文字入力ができるので、
文字をいれておきます。
iPhoneでゲームとか作ってます-button組み込み

これで配置は完了です。
続けて関連づけをしています。

ButtonActionSampleAppDelegateのところをcontrolを押しながらクリックして、
黒い画面を開きます。

Outletsのところからimageの横の○をクリックしたままウインドウの画像の
ところにドロップ。関連付けができます。
同じように、btnTouch:の横の○をボタンの上にドロップします。
このときにさらにウインドウが表示されるので、touchDownを選びます。
iPhoneでゲームとか作ってます-関連づけ

これで関連づけできました。
保存してXcodeに戻り、ビルドと実行をします。

iPhoneでゲームとか作ってます-結果

以上です。

せっかくなので作ったファイルをダウンロードできるようにしました。
http://yupj.jp/ameblo-binary/101227/ButtonActionSample.zip