白い華。 | notitle

白い華。

昨晩、


牡丹雪が降った。


寝る間際ベッドで雪の降る音に耳を澄ますが、


雨のような地面を叩く音はなく


無音で静か。


へーそうなんだ。


それでも気が付けば


降り積もる静寂の雪は


真っ白に世界を変える。


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影を残して。


そして夕暮れになる頃には


また静かに溶けて消えていくのだろう。


その短い瞬き


春を待つ枯れ木に


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儚く脆い白い華が咲く。



ろくでもない素晴らしきこの世界の


侘び寂び


というものでしょうか。