金曜日と、土曜日に舞台「禁断の刃」の観劇に。
金曜日だけの予定だったけどなんとなく観きれなかった感じだったので、土曜日にも行くことに。
感想としては、事前情報でメカ侍と落ち武者ゾンビって話だったので??っと思ってまして。コメディ?とか思ったけどかなりダークなお話。科学に携わるものとして新しい技術とそのための犠牲はどこまで許されるのか…。この辺は普通の人とは感覚が違うだろうなぁ。そのままでは死んでしまう人を新しい技術で可能性が少なくとも助けようとするのは許されるのではないかと。たとえ人体実験のようなものだとしても…。
お芝居は殺陣が迫力あり、白井那奈さん演じるみすずさんはやたらと可愛く、尾崎礼香さん演じるキャサリンはダイナマイトなボディでした。徳川様は独特な間でした。以前に観た勇者セイヤンの冒険(真)で観た人達が沢山出ていたので前のとの対比も面白かった。
ラストは希望無い感じの結末で、悲しい結末だなぁと。
登場人物のほぼ全員死んでしまったものな…。
仮に薬を飲んだ源内が生きていたらその後何をしたのかな~。まずは玄白の家に行って薬の調合法を調べるか。その後はアメリカに渡るかな…
以下ネタバレ含みます。一応公演が終了しているのでまとめます。長いです。
ストーリーとしては、平賀源内と杉田玄白が知り合いである種のライバルのような関係。始めはそれぞれに刺激を与えるような良い関係。平賀源内はエレキテルを、杉田玄白は解体新書を完成させるあたりからスタート。
それぞれが完成したときから2人の運命は狂い始める。
平賀源内はエレキテルを見世物として披露。その図面を盗まれその相手を斬りつけてしまい投獄される。盗みの証拠はもみ消されていた。
その頃杉田玄白は解体新書を完成させ名声を得ていた。羽振りが良くなった風だけど、専門書である解体新書が沢山売れるとは思えないが…。
牢獄から逃げ出した平賀源内は重傷を負った侍の清四郎に出会う。清四郎は村を野武士から守るために雇われていたらしい。その戦闘で傷を負ったとのこと。平賀源内は清四郎をメカ侍として復活させる。
一方杉田玄白はひょんなことから、野武士の官兵衛に出会う。官兵衛も重傷を負い死の淵に。玄白は官兵衛が村を襲うような人間とは知らずに命を助けようとある薬を投与する。一時は助からなかったと思った官兵衛だが、薬の作用でゾンビとなって蘇る。ゾンビだから蘇るって言ってよいのかはあれだが。官兵衛を落ち武者ゾンビと呼ぶ。
平賀源内を信じて待っていたのは、みすずさんと百合之助の2人。しかしながらそれ以外の人は手のひらを返したように源内にきつく当たる。それを許せない源内は彼らにメカ侍で復讐を考える。
玄白は玄白で落ち武者ゾンビを新しい成果としてさらなる医療の発展を考えるが、明らかな人体実験のために周囲からは反対される。そして遂に玄白は協力者であった中川淳庵と前野良沢を殺してしまう。
そんな時に外国(アメリカ)が開国を求めて幕府に交渉にくる。
そのアメリカにたいして、幕府は刃の通らないメカ侍と何度斬られても死なない落ち武者ゾンビを使って追い返そうとする。
アメリカを退けた幕府だがメカ侍の一体が(清四郎ではない)が暴走して徳川の息子を殺してしまう。平賀源内とメカ侍を倒すように命じられる玄白と落ち武者ゾンビ。
そして、自らの手を汚さないで手柄をかすめ取ろうとする山内東洋(一番の悪です)も追っ手に加わる。
逃げる中で自ら犠牲になる百合之助とみすず。そしてたどりついた村で本来守らなければならない村人を暴走して殺してしまう清四郎。村人から袋叩きにあう官兵衛。数々の怨嗟が積み上がり源内と玄白の決着の時が訪れる。
そんなお話。ほぼ説明してしまったな。