昨晩、六本木の串焼き屋に宇宙工学に詳しいアメリカ人の友人と飯を食いに行った。

この店はキャロライン・ケネディ駐日大使、前のルース大使やオスプレイの日本配置の時に来日したヒラリー・クリントン国務長官なども来店したことのある店。

その時の写真が店の壁に貼ってある。

しかし、友人は自他ともに認める頑固な共和党支持者だから、写真を一瞥しただけ。^^;


何か面白いビジネスの話はないか、と彼に振ったら、NASAの技術者だったアメリカ人の友人がウクライナのドニエプロペトロフスク(昔のスターリングラード)に居て、ソ連時代のロケットやミサイル製造のハイテクセンターに居た技術者と民生用のある物を作る準備をしていると言う。

ただ、ウクライナはロシアと喧嘩をしているし、EUにも入れない超貧乏国で、平均月収は3万円くらいで、公務員となるとその半分くらいとのこと。

だから製品を作りたくても資金がないので投資家を捜している、とのことだった。


民生用品はロケットの製造技術を応用する物で、東南アジアやアフリカの開発途上国向けに有用な物なので、そちら方面の資産家から資金提供を受けられればとのことだが、いかんせん技術者達だから資産家なんて知らないし、営業というか売り込みは苦手というか出来ない。^^;

そんじゃフィリピンの資産家の友達に聞いてみるか、と言ったら、すぐにドニエプロペトロフスクの元NASA技術者にSkypeで電話を入れ、投資家が見つかるかも知れないとか家に帰ったらブリーフィングをして文書を作ろう、なんて喜々として話をしていた。

そして今朝、説明用の資料が出来たから近いうちに会おう、と電話が来た。

しかし、こんなにどんどんと話を進められても困るんだけど、フィリピンの友達に話だけは伝えようと思っている。

それにしても冷戦時代は仇敵だったアメリカとソ連、それも軍事用の先端技術に関係していた技術者達が、今では一緒になって民生用品の開発をしているなんて知らなかったし、昨日の敵は今日の友を見ているようで面白い。