日曜日に上越新幹線で下車した上毛高原駅。

群馬県では駅名に限らず新聞などにも「上毛」という呼び名が多く使われている。

この上毛が何処から由来したものか分からなかったので調べてみた。

その結果、もともと群馬県と栃木県の南部は古代には「毛の国」(けのくに)と呼ばれていたそうで、毛の国の範囲が広過ぎたため、東山道という陸路をたどった時に都により近い群馬に「上」を付け、そこより遠い栃木に「下」を付けた。

それが何時頃のことなのかを調べたら、各地の国分寺の建立が西暦741年からなので、それ以前に上の毛、と下の毛に分割されたことが分かる。

海路だった東海道をたどった千葉県も都に近い半島部が「上総」、北部が「下総」になったのも同じ例。

その結果、群馬は「上の毛の国」となり栃木は「下の毛の国」になった。

その後、時代は進み、幾らなんでも「下の毛」じゃ、と栃木側から猛抗議あったからかは知らないが、群馬は「上野」栃木は「下野」に字としては書き換えられたが、承知のように読み方としては「かみの」と「しもの」ではなく「かみつけ」と「しもつけ」と読むようになり、「毛」の読み方はそのまま残っている。

とまあ納得することが出来たんだが、群馬の人は上毛という呼び名を今でも奉っているところを見ると、AKBの大島優子さんは栃木ではなく下の毛の生まれ、なんて言ってるのかな。

ま、そこら辺から生まれたのには違いは無いんだけど、何か可哀想だね。