こんなニュ-スが流れているのでマツタケ採り名人と一緒に群馬の山に行って来た。

数年前までは一度山に入ると多い時は2kgぐらいの収穫があったが、一昨年と昨年はひどいものでシ-ズンを通して数本しか採れなかった。

今年も10月の初旬までは全くだめだったのでマイタケを狙っていたが、久しぶりにマツタケ採りをすることにした。

我々がマツタケを採る山は幾つかあり、見て廻る時間がおのおの3~12時間のコ-スがある。

今回は最も厳しい最長の12時間コ-スを見て廻ることにした。

キノコ採りだからカゴなどぶら下げてと思うかも知れないが、マツタケが採れる他県の山と違い群馬の山は大変に険しく、数件の転落死亡事故が毎年のようにある。

だから装備は結構大変で食料以外にもザイルはもとよりファ-ネス,下降器などは必携となるからキノコ採りというより沢登りの格好。

でもキノコ狩りと山登りが一緒に楽しめるから私にとってはぴったりの遊び。

午後11時に車止めを出発し、ヘッドランプの明かりを頼りに沢を詰め上がって行ったら倒木にナラタケがあったので収穫する。
(山から降りた後で撮った収穫したナラタケの写真)
$休日は縄文人ときどき弥生人

この後、沢から離れて鹿道を使って細尾根にとりつき、標高差で200m登って最初のマツタケポイントへ。
ここでザイルを出し、ブナの木を支点にして10mほど下った岩場の下で最初のマツタケを発見。
$休日は縄文人ときどき弥生人

付近を探したら次々と見つかり、計8本を収穫出来た。
$休日は縄文人ときどき弥生人

幸先が良いので今年は豊作なんだな、と喜びながら鹿道を使って次の場所へ移動する途中、奇麗なムラサキシメジを見つけたので収穫。
$休日は縄文人ときどき弥生人

登山道や仕事道など人が歩く道がない山は危険の少ない鹿道が使えることを覚えておくと良い。
最も危険なのはカモシカ道で同じケモノ道でも鹿と違い、必ず岩場に導かれてしまう。
違いは経験を積まないと判断するのは難しいが、鹿道はカモシカ道よりもはっきりしていることぐらいかしら。
この判断を間違うと・・・一昨年も岩場から転落して亡くなったキノコ採りの人がいた。

さて、鹿道を使って次のポイントがある尾根に移動。
ここからは3つのポイントを見ながら標高差で500m上がる。
2つのポイントを探したがマツタケはなかったので尾根の上で休憩することにした。         ここから3つ目のポイントの間には傾斜が強い上に岩のもろい10mほどの高さの岩壁がある。
暗いうちに動くのは危険なので焚き火で暖をとりながら明るくなるのを待った。
$休日は縄文人ときどき弥生人

焚き火を消し、この尾根の3つ目のポイントに上がったが標高が高すぎて時期が遅いのか、はたまた時期が早すぎるのか1本も出ていない。
ここは今回の本命場所で、多い年は30本以上も採れることがあった。

ガッカリしながら少しまた登り、今度はまた鹿道を使って隣りの尾根までの長いトラバ-ス。
尾根に着いてGPSで確認したら下からちょうど800m登った場所。

ここからは下りで、途中の支尾根のポイントに下ったり登ったりしながら最後にマイタケの生える場所を見て帰ることになる。

しかし、この時には私の足はすでにパンパンなので支尾根のポイントはIさんに任せ、ひとりで真っすぐ下ることにした。

途中で下る尾根を間違えたので、間違えた場所に戻る途中でトラバ-ス出来る鹿道があったので、そこに入って行ったら5mほど下にキノコが見えた。
どうせテングダケか何かだろうと思ったが、いちおう確認しに行ったら傘が開いたマツタケだった。
$休日は縄文人ときどき弥生人

この後、尾根に戻って下って行ったら下から登ってくるキノコ採りの人と出会った。
マツタケ採りのプロで、一週間ほど車に泊まり込んでマツタケを採っているという。
おまけにここに限らず北は岩手から時期を見ながら南下して行くのだと言う。
今年は岩手と山形で相当量の収穫があったと言っていた。

この人と別れてから尾根を下って出発点にたどり着いたのは午後1時。
すぐ後からIさんも戻って来たが、4本しか採れてなかった。
これで都合13本、もっと沢山採れるはずだったんだけどなあ。
$休日は縄文人ときどき弥生人

これで今年のマツタケは終了・・・かな?
今後、キノコ採りは晩秋のナメコへと続く。