令和６年

明けましておめでとうございます。

本日やっと地元の氏神様にお参りしてきました。

宮司さんが描かれた龍です。神々しいです。

ようやくＰＣを開けました。ここ北陸の能登半島の付け根に位置する

田舎町に住む「擬宝珠だより」を綴るｙｕｓｕｇｅです。

昔からお読みいただいている方で、ご心配をおかけしていましたら、

今回の地震では、家族全員無事であることをお知らせいたします。

ご心配いただいたこと、本当にありがとうございます。

恐ろしいことが次々と起こり、何という年の始まりでしょうか。

美しい海、歴史あるやさしい風土「能登はやさし、土までも」の

能登半島がこんなことになってしまい、胸が痛いです。

悪夢としか言いようがないです。

お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りします。

被災され、今後の見通しに暗澹たる思いの方々、深くお見舞い申し上げます。

１日も早く元の生活に戻れるようお祈りしています。

そう令和６年の清々しい新年を迎えるはずだった元日に激震が走りました。

富山県観測史上初めての震度５強でした。

それは想像以上の大地震で、阪神淡路震災に匹敵するほどの地震でした。

数年前から活発化していた能登の地震活動でしたが、ついに来たという印象でした。

その時、津波警報が出ていましたので、直ちに家族全員で

（犬のぽんちゃんとふうちゃんのお骨と）を抱えて海に近い我が家から、

遠くに一旦は車で逃げました。行動が早かったせいか渋滞には

巻き込まれず、高台の安全な駐車場で数時間を過ごしました。

そのうちにあたりはだんだん暗くなり、１３年前の東日本大震災の避難風景が

思い起こされました。緊急地震速報の警報音が鳴り響き、

断続的に車ごと大きく揺れ、こんな恐ろしい思いをしたことはありません。

時間が経つうちに、少しづつ車が減り私たちも息子からのメールの嵐の中、

避難所へ向かう途中、家の様子を見に寄ると、近所の家々に灯りがみえて

皆さん、津波の恐れがないと判断したのか家で避難しているのを見て

我々も家に滞在することにしたのです。息子には避難所へ行くように

諭されたのですが、高齢者と犬連れには避難所の環境は無理と判断したのです。

それから余震続きの中、１階の居間で眠れぬ夜を過ごしました。

幸いにも停電も断水（１日のみ）もなく、暖をとり、用心しながら

大量に作ったおせちで過ごしてきました。

４日からは仕事はじめ、混乱している職場で２日間を過ごしました。

次々と報告が上がっている道路損壊、家屋被害、断水など

石川県に比べたら、少ない被害状況ですが、県内で震源地に一番近い我が市が

一番被災しました。津波が来なかったことが幸いでした。

だんだんと明らかになってくる悲惨な現実に打ちのめされるばかりです。

いまこうして何事もなく、暖かい部屋で過ごせていることがどんなに

　　有難いことなのか身に染みて感じております。

年末は買い出しとお正月の準備に大忙しでした。

大みそかの晩は、少し贅沢にぶりの柵を買いました。

年越しそばを食べ、、、

玄関先も年神様をお迎えするばかり。

蠟梅は今ではかなり花が開いています。

子供たちが小さいころに遊んだ羽子板を飾りました。

昭和な絵柄ですね。

実は今朝がた、特に大きな余震に見舞われました。

常に身体が揺れているような感覚で気が抜けません。

外では自衛隊の飛行機がバタバタと能登方面へ向かう音がします。

これから時間をかけて様々な問題を解決しなければなりません。

市からのラインには市内の被災・復旧状況についてのお知らせが入ります。

これから本格的な冬に突入、辛い出来事に追い打ちをかけてきます。

頑張ろう。負けてはいられません。

ではではこの辺で、皆様も辛いニュースを見すぎないよう、

お気を付けください。お読みくださりありがとうございました。

令和６年 松の内

令和６年　松の内