ネイルの付け替えにいって参りました。
私の場合のネイルは医療用ネイルです。(勝手に)。抗がん剤の副作用でネイルで保護しないと、私の爪はボロボロになり、裂けて血が吹き出してきます。誇張でなくてそれだけ酷いのです。
抗がん剤は悪い細胞を攻撃します。細胞はたんぱく質です。だから、時には良い細胞も攻撃してしまう。それが副作用として出てきます。私の場合、手指などの末端のたんぱく質を攻撃、つまり爪が剥げたり、指先の腹の皮が破れたりします。
そんな現象に嘆いていると、薬剤師さんが教えてくださいました。
〈ネイルすると良いですヨ〉。
と言っても〈医療用ネイルのサロン〉何てどこにあるのか知りません。かくて、三週おきに近所の普通のネイルサロンに通うことになりました。
ネイルをするようになってから指のボロボロも無くなった様に思います。
爪は小さな宇宙。一人眺めてはほくそ笑みます。そしてうっとり。
医療用ネイルの密かな楽しみ。
ここにも小さな多幸感。