いつもの朝がなくなった。
7:15
いつもの時間に家をでた。
いつもの時間の電車に乗った。
今日は雨だ
いつもは持たない傘、
仕事終わりにテニスをする為、
いつもは持たないラケット持っていた。
7:28
普通電車がスムーズに走り出し、電車内の自分の時間がやってきた。
携帯をイジイジ、
SNSへの投稿を効率よくするアプリをゲットし意気揚々としていた。
…そのアプリはすぐ落ちる最悪のものだった。
7:48
すこしイライラしながら僕は電車の乗り換えをする為降りた。
プシューと音を鳴らし、普通電車の扉が閉まった。
「あ、かばんがない。」
いつも持っている左手には傘しかもっていなかった。
置き忘れた…
どうする?
快速が来ているから大丈夫だ
次の大きい駅で合流する
0.5秒もかからず判断。
人は一瞬で考える事が出来るのだ
7:50
快速が走り出した。
予定としては、7:54着の普通に追いつき電車に乗りゆっくりと探せば良いと考えていた。
7:54
僕はまだ快速に乗っていた
電車が遅れている…
やってくれたな私鉄め!
心の中で叫び
次どうするかを考えた。
この時、もう平常心ではいられなかった。
速度制限のかかった携帯で路線図を探した。
遅い。
俺の携帯も遅れている。
時代流れに置いていかれるーー!
そんなことを考える余裕がなかった。
何とか調べ、次の大きな駅で快速が先に着ける事がわかった。
すこし安堵した。
8:04
着いた。
8:06
普通電車着予定
ホームが広すぎる
不安が一気に押し寄せてきた。
走った、
向かいのホームに電車がきている!
走った、
8:06 普通電車到着予定時刻
普通電車はウォーンと音を鳴らし走り出した
僕は走るのをやめた。
よく見ると走っていく電車の行き先が違った!
予定していた時間じゃ無いのか?
遅れているのか?
駅員にかばんを電車内に忘れた事を伝えた。
「デンシャ、カバン、ワスレタ」
カタコトになっていた
ろれつが回らない
僕はそれほど焦っていた。
何とか伝わり、
8:10に到着に目的の電車は到着する
現在、8:09
ギリギリだ。
8:10
予定通り電車が到着
ふと考えた
僕は何号車に乗っていた?
・
・・
・・・
・・・・。
わからん!
やばい!
どこから乗れば最適だ?
頭から?尻から?
うーん、
真ん中だ!
閉まりかけた扉をこじあけ乗り込んだ!
朝の通勤電車は満員‼︎
必殺すみませんポーズ
(左手を握手の形にし、すこし前に出し、すみませんの言葉とともに突き進む方法である。)
すみません!
通ります!
すみません!
通ります!
これを30回程繰り返し遂に!
自分のかばんを見つけた!
(あったー!!イエッッフーーー!!!!)
と心の中で叫び
最後の
「すみません。取ります」
そして、遂にかばんを手に入れ、
僕の普通は戻ってきた。
これが今朝あった僕のおはなし。
後日談
僕は最も必要なテニスシューズを家に忘れていた。
すでに、僕のいつもは家を出る時点で無くなっていたのだ。
