神仏などおりませぬ。無神論者の金氏の王子🤴は👬二人が聖堂で、初めて契りを交わす時。神に支えし無垢な聖女に、そう告げた。世を怨む目、悪魔👿の美貌。🧊氷の美貌と呼ばれた美姫は、悪魔のいけにえに選ばれた。


姫の額の飾り紐🪢が、床にはらりと落ちる。刺繍が細やかな、王家の水色の衣装。同色の帯は、川のように流れる。今後は神に仕える事はできぬ。


純白の肌着の下に、雪のような白い肌🤍薄紅色の乳房が、この姫が純潔無垢である証であった。

天井の宗教画🪯が、神の加護の尊さ。聖職者の純潔の大切さを表す。手を🖐️差し伸べて、神々に助けを求めたところで、返答はない。無情な天よ😞


生涯で数えきれぬほど、美女を抱いた悪魔👿正妻を含め、人妻から妓女、側室との性愛を楽しんだ。しかし、白竜族の第一王女👸ほど。教養高き清らな美女はいない。側室腹の悪魔は、正室腹の姫の、泣いて悲しむ姿に。優越感を覚えた。


👿どうだ、悔しいか🫦卑き妓女の子に、純潔を捧げさせられて、、名門の姫や。

👸私の母も、身寄りの無い娘。名もわからぬ。家系図には、ただ、女と。父にも子どもの頃、先立たれた。幸せな家庭なぞ知らぬ。それで、独身で神に仕えようと、、


来世では、両親と共に、暮らせようか、、


起きるのに、助けが必要なほど、姫は衰弱しきっていた。悪魔の腕の中で、目を閉じる。🌹


神仏像の足元に、悪魔が置いた長剣を、目にとめると。姫は介錯して欲しいと、頼んだ。白竜族は戒律で、自決が禁じられているからと。

妹姫👸も戦時下、敵国の悪党に、貞操を奪われたと聞き。天国で、再会したいと、姉は願った。


悪魔の王子👿は、自分が罪人であることを悟り。哀れな姫君を、これからは世の苦しみから、救ってさしあげたいと、感じた。さらに、強く姫を抱きしめて、それ以上は何も言葉がでなかった。

悪魔の王子は、聖堂で、神々の教えを学んだ。


人には、この世に、魂の伴侶がいるという。

あの伝承は、迷信では決して無い。

それは真実であるのだと。