👦戦争で長男夫妻を失った苦しみから。金氏の宗主は、病気がちになった。そして崩御した。

孫は乳母と共に、生き残ったが。前回の大戦は、傀儡かいらい、歩兵が入り混じっての戦闘。


響き渡る陳情笛🪈の音色。戦争は、勝っても負けても。両国を疲弊させるものだ。ウェイインは、傀儡をあやつる笛で、温氏を追い詰めた🏹


恋人のランジャンは、温氏に殺されたと、思ったが。実は敵にはらまされ。身重で、清流に身をひたし、自ら命を絶とうとしていた。彼女を救い、自分の子として、ウェイリュー🐉を育てた。


子に罪はない。孤児のウェイインは、子の出自を問わなかった。🤱母に似て美少年であったが、人を恐れ。口数は少ない。薬草集めが好きな子だ。

医師になりたいと言う。彼は前世、医学者で、人望も厚かった。温氏の姫君の転生だったのだ。


温氏を滅ぼした陳情笛は、🪈そのたった一人の、王家の末裔の手に、渡った。温氏の残党が形成した共和国を討伐せよ。長年、金氏は争ったが、決着はつかなかった。反乱軍の中心には、ウェイリューがいた。医学の力で医聖とあがめられた。


前宗主の次男は暗愚であった。三男は俊英であった。幼き宗主は、混乱の最中🫤即位式を迎えた。しかし、その日に反乱軍は城を包囲。外国からの参列者を含め。即位式は、戦場と化した。


怒号、悲鳴🙀、火矢の放たれる音。城門の破壊💥陳情笛🪈のあやつる傀儡たち。金氏の次男は、胸に矢をうけて。式用の玉座のある🪨石段の最上段から。転落して、即死した。


幼い新国王🫅は、宮殿内に避難。生き延びた。摂政の第三王子も、奇跡的に無傷であった。


我が子を宿す、👶白竜族長が、懐妊を理由に欠席し。代理を立てていたのが、救いであった。

白梅の如き美女の欠席を、人々は惜しんだが。式典の参列者の多くが、命を落とした。


即位式の白竜族の護衛の他に。新たに藍氏から、討伐軍が派遣された。午前に始まった即位式だが。午後には、宮殿は🔥大火に包まれた。

温氏の反乱軍は、火矢を放ち。王族に不満をもつ、国内の暴徒も、それに加わった。


栄華を極めた金氏の、落日であった。