我らは、どこに行くのだ?小さな宗主は、叔父に手を引かれ。宮殿の玉座の間へ。歩む途中、そう尋ねた。燃え盛る炎🔥が、金氏の繁栄の終焉を、表していた。宮殿は、全焼し始める。煙が次第に、視界をさえぎる。


とても美しい国です。争いごとも。病も。悲しみも、全くございません。どうか、お供させてくださいませ。宗主、、幼子はうなずく😃


👿私には、宗主と、同じくらいの歳の、息子がおりました。愚息は、生まれつき体も弱く。障害持ちで。怒っては、親に物をぶつけ。使用人に暴力を、振るったものです。

早くに亡くなりましたが。宗主くらいの歳でしたか。今ではなつかしい。


今でも、愚息が最後に口にした👶飴の残りを。私は胸元に、しまってあります。宗主も、甘い菓子はお好きでしたね☺️玉座の前で、袋から出すと、宝石💎のような、澄んだ色の飴が光る。


飴をわけてはくれぬか?今日は、おやつに、🍪何も食べておらぬ。飴をねだる宗主。


はい、御主君、、お望みとあらば。玉座でお召し上がりください。

宗主は喜んで、飴を口に含むと、まもなく、目を閉じて、玉座に倒れ込んだ。それは、猛毒を含んだ菓子であった。


私も、お側に参ります。御主君。

平伏すると、自然と涙が頬をつたう。眠ったように、宗主の顔は安らかであった。


すまない、父を許しておくれ。我が子や、、

罰として、子に与えた同じ、小さな飴🍬を。父は口に含んだ。重度障害の我が子は。王家の血統を守らんとする、近親婚の、犠牲者でもあった。


そして、子の父も、👨王家の血族主義の、犠牲者でもあった。望まぬ縁談。粉々に壊された、温かい家族の夢。母との離別。そして、愛しい人。


悪魔と恐れられた王子は、床に倒れた。死して、なお、麗しく。絹の衣の天使👼のようであった。


最後に幻に見た、藍家の姫君は。純白の衣裳で、彼に微笑んだ。姫は歩み寄ると、彼を抱きしめて、ありがとう😊と。美しい顔で、伏し目がちに、つぶやいた。

かつての純粋な、白梅の如き🌸花乙女の姿が。そこにはあった。