金氏の正室腹の長男夫妻は、戦時下に命を落とした。領内での他部族による虐殺を、王家もおさえることは不可能だった。戦争を生き残った次男は、実質の後継者に。高齢の父は、白竜族長の即位式を欠席。三男を代理とした。

亡き長男夫婦には、王子🤴が残り。次男と三男が、摂政を務める形だ。


どの部族も痛みをかかえたまま。白竜族長の即位式は、乱世の終わりを思わせるような。華やいだものだった。女性の王位継承権を認めるのは、白竜族のみ。漢民族は、騎馬隊、農耕を指揮する目的で。次第に、家父長制度になっていく。


中原一の美人姉妹の姉姫は、宗主となる。藍宗主が、姫の新しい呼称だ。随分お若い、輝く✨ような美貌の族長に。周囲は驚きを隠せなかった。

白人との混血、白竜族長は、長剣を下げて即位式にのぞんだ。龍を🐉形どった銀色の冠👑

伝統ある王族のみに、引き継がれたものだった。


今後は、なんびとたりとも。聖域内には、侵入を許さぬ。その決意が、表情にも表れていた。一番即位式を見せたかった妹姫👸そして、おさななじみのウェイイン。晴れの日に、二人がいないのが、悔やまれた。


即位を🍾祝って、通り雨。龍神の祝福だという。会食を行う頃には、日は傾いた。主役の姫が不在だが。皆は酔いが回り、気づかず、上機嫌に。宿も用意されていて。今宵は、晴れの宴であった。


中庭を、駆けて。次に階段を上がってゆく。その白い姿を、金糸の刺繍の貴公子が追う。今日の主役と、金氏の側室腹の🌹王子である。長男を亡くして以来、妻とは不仲であるが。立場上、離婚せず。妓楼や別荘で、乱交にふける美形の悪魔👿


悪魔👿が追跡する高貴な👸後ろ姿。戴冠式を終えた女族長である。天女を思わせる、絹地の純白の衣装を、たなびかせ。2階へと走り去った。


実は、独身の族長には秘密㊙️があった。悪魔の花嫁👰側室であったのだ。彼の手引きで、戦闘下に聖堂に避難した姫は。髪をつかんで、引きずられ。悪魔👿に神仏の前で、裸にされ強姦された。


以来、悪魔と聖女は密会を重ねた。ふたりは、魂の双子♊️体を重ねるなり、他者では得られぬ快楽を味わった。大人にだまされ、泣いて悲しんでいた純情な姫も。今や立派な宗主。国王🤴の座を手にした。悪魔を美体で、誘惑し、虜にした。


中庭を見下ろす部屋で、二人は重たい衣装をぬぐなり、抱き合った。再会を祝して、交わした杯。またもや、即、腕の中で眠りにつく姫🛌

いつになったら、お酒に強くなるのか。悪魔は、口元をほころばせた。広い長椅子に、想い人を横たえると。上から愛していく🧡


身につけるは、銀の冠に、銀の腕輪のみ。銀色の月明かりが、双子の魂を優しく包む。全てを捨てて、異国で二人きりで暮らせたら。

まだまだ夜明けまでは、長いようだ。