お早うございます、祐尚です。今日は、奈良県にある法相宗、南都六宗の一つ

 

である薬師寺のホームページからの抜粋です。

紀元7世紀の当初、玄三三蔵法師がインドで17年間、仏教教義の修得をされ

特に唯識教義の研鑽に勤めらました。帰朝後は翻訳(中国語=漢文)に全精力を注がれ門下の慈恩大師に託されました。法相宗を開創されました。その宗旨は元は、インドの弥勒菩薩→無着菩薩→世親菩薩→護法菩薩等によって発展した唯識教学です。

唯識教学とは阿頼耶識、末那意識という深層意識を心の奥にあるという事を認めている。その阿頼耶識を根本意識とし物事全て、一切、法は阿頼耶識(あらやしき)に蔵する

タネ、種子(しゅうじ)より転変せらる(唯識所変ゆいしきしょへん)とする。

唯識所変とは【我々の認めている世界は総て自分が作り出したもの】であるという事。

十人十色というように、十人の人間がいれば十人の世界を創りだす。(人人唯識にんにんゆいしき)。皆は共通の世界に住んでいると思って、同じものを見ていると思っている。が、実は別々の次元で観ているのです。

例として『手を打てば はい と答える 鳥にげる 鯉は集まる 猿沢の池』、旅行客が猿沢の池の旅館で手を打ったなら、旅館の人はお客さんが呼んでいると思い、鳥は鉄砲で撃たれたと思い、池の鯉は餌がもらえると思って集まってくる。一つの音でもこのように

受け取り方が違ってくる。ひとり、ひとりが別々の世界を有しているのです。それらを主張しあうのですから複雑難解になります。論理の筋道をたて最も学的秩序を保った説明をなされた所に、この宗の教理の特徴があります。🙏合掌🙏礼拝、感謝。合掌。