試験対策SS特訓のさなか、卒業生が「大学合格」の報告に来てくれました。
ちょうど自分は授業が終わったところだったので、わりとゆっくりと話ができました。
その男子生徒、一浪の末、希望する私立大学の法学部に合格。
この4月に入学し、今、学生生活を謳歌しているとのこと。
話の中で感心したのは、「その後」の人生を彼なりにかなりプラニングしていること。
それも、「どこか大手企業に就職して…」のようなものではなく、やりたいことを職にして生計を立てていく、と。
おそらく起業を考えているのかなと思いました。
そして、そのために学生時代に何をすべきか。
お金がいくら必要か。
どれぐらいアルバイトする必要があるか。
それらをしっかりと考え、大学入学間もない今、実際にもう動き始めているようです。
「受験の時とモチベーションは変わっていない」との言葉に嘘はないようでした。
自分が、このように「大学に受かった」と報告を受けたとき、必ずかける言葉があります。
それは、「大事なのはこれからだよ」。
実は、この私自身、恥ずかしながら、「受験で燃え尽きた」クチの人間でして。
大学受験で、志の高さに目覚め、その目標達成のためにすべてをささげ、努力に努力を重ねた末に見事志望大学に合格。
しかし、その先が…。
「合格」のみを目標にして、もっと大事なその先をまったく考えていなかったのですね。
結果、貴重な大学生活を、かなり無駄に過ごしたのが正直なところです。
まあ、この仕事をするようになって、生徒たちに心から、説得力をもってその大切さを語れるのは良かったのですが。
受験はゴールではない。
ゴールにたどりつくための一手段でしかない。
しかし、これを越えることは決して無意味ではない。
この一手段を使って、学力のみならず、人としても大きく成長を促すこと。
そして、その先の将来を常に見据えること。
いずれも人生の大事な1ページ。
大切にしたいものです。