Kさんが亡くなったと聞いたのは昨日の深夜をまわった時だった。
Kさんは、僕の一つ年上の女性
確か5年以上前に知り合ったと思う。

知人の紹介で、京都から浜松に戻ってきた人だからということで
紹介してもらったのを覚えている。
Kさんはその時から脳腫瘍だった。

初対面の時は、脳腫瘍だとは全然分からなかったし、
その後も何度か会ったけど普通だった。
綺麗な人で男性らしい竹を割ったような性格で理性的な人だった。
好感を持ったのを覚えている。

Kさんが亡くなったのは40歳の誕生日を迎える直前だった。

さっき、お通夜に行ってきた。
相変わらず綺麗だったけど痩せていた。
闘病しているイメージがなかっただけになんかとてもあっさりな感じがした。

花束を持って行った。
Kさんのお母さんに「お花屋さん、この花瓶に活けて」と言われて活けた。
手際よく活けた、生け花をやっていて良かったと思う瞬間だった。

同世代の人が亡くなるのは、とても不思議な気がする。
それと同時に死と対面すると妙に心が落ち着く。

日常のざわつきがきれいにやみ、心がとても穏やかになる。

やるせない思いとかはないけど、、、
Kさんの家に向かう車の中で一期一会とか、今まで縁があった人にはどんな形でも
ありがとうと言っておきたいなと感じた。