琵琶湖東岸で近江上布を織り続ける伝統工芸士 大西實さんによる作品展が
麻布十番のギャラリーモナで本日から開催しています。
上布とは、夏用の麻の着物になります。
今回竹ノ輪さんのはからいで、生け花で展示のお手伝いをさせて頂くことに。
こういうお仕事は大変光栄に思うのと同時にとてもやりがいを感じます。
打ち合わせでは、
『伝統ある近江上布の涼やかな魅力を静かに強く印象付ける。』
という依頼がございました。
依頼内容を踏まえギンバ（ヤマナシ）の生花チョイス。
ギンバ、別名ヤマナシは、この新緑の季節にいけばなで好んで使われる
花材料です。薄い緑が涼しげで、葉と同じ色をした可愛らしい花も咲きます。
葉の美しさを楽しむ花材料になります。
↑これがギンバのアップです。葉っぱの色が可愛いでしょ♪
地下鉄など移動の時に、花材の名前をよく質問されます。
そして伝統という点を踏まえて、御室流で伝花とも呼ばれている生花のスタイルに。
この花材は、見た目は大変美しいですが、
折れやすいという欠点があります。
いけばなを初めたばかりの時は、このヤマナシには何度も泣いた思い出がw
今回は、昔を懐かしみながら慎重にゆったり作らせて頂きました♪
かなりいい感じに完成♪依頼主さんにも喜んで頂けて嬉しかったです♪
生花は、生と写真では全然迫力が違うので、可能な方には、
できたら生で見て頂けたらと思う今日この頃。
新之助上布展では、素敵な反物はもちろん、上布を使った様々な作品、
そして上布を知って頂くというコンセプトで作業工程がわかる写真や
実際に使われている道具などが展示されていましす。
プチ資料館みたいな感じで、見に行かれるとっても楽しいと思います。
『新之助上布展』
期間：2009年5月5日（火）- 5月11日（月）
時間：10:00 ～ 19:00（初日は14:00開展、最終日は15:00閉展）
場所：ギャラリーモナ（麻布十番）←クリック♪
〒106-0045 東京都港区麻布十番2-11-3 加美弥ビル１Ｆ
TEL 03-3451-7273 FAX 03-3453-3017