よくテレビで見るようなすべて青色の手術着を来た看護婦さんと話ながら、彼女の後をついて行くと、「手術室8」と書かれた扉の前で止まった。ここが僕の手術室らしい。中に入るとオレンジのスポンジが引かれた手術台に寝るように言われる。手術台の大きさはシングルベッドと比べてもとても小さい。身体の大きい自分がギリギリで収まる感じだ。この手術台の狭さが、自分は場違いのところに来てしまったように感じさせた。
手術台に寝ると同時に新たに二人、僕が入ってきた逆側の奥の扉からやってきた。麻酔担当の医者らしい。それぞれが挨拶をする。
看護婦は、僕の服をおもむろに脱がし初め、一人は心電図、もう一人は点滴の準備をはじめる。天井の照明を見て幼稚園の頃に受けた扁桃腺手術を思い出した。麻酔の点滴をするために左手が台に置かれる。
自分の左手を見ているとコブラのことを思い出す。「コブラもサイコガンにした時は手術台の上に乗ったのかな」
点滴の針が刺された、その直後に奥の扉から続々と青色の手術着が入ってきた。寝ているこの角度からではもう何人入ってきたか分からない。。つづく