29日朝、川越市藤間の東武東上線上福岡-新河岸駅間の踏切で軽乗用車と下り電車が衝突し、東上線の一部区間が昼前まで運休するなどの通勤時間帯の利用客に大きな影響が出ました。

車を運転していた女性(41)が、事故を起こした踏切の手前で車を止めて車外に出た際に、無人の車が動きだして踏切内に進入し、踏切区間を通過しようとした電車に激突しました。

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この事故は、安全対策に事業継続という点では災害以外の重要な事例になります。ちょっとした非常識が想定外の事故を引き起こし、それはこの川越付近の電車停車によって、横浜に至る電車にも影響を与えるということと、朝の通勤時だったことから車に乗り換えた人たちによって川越周辺の道路も渋滞したのです。

事故を引き起こした車を運転していた女性は加害者となり、この女性のミスであれば、鉄道会社が女性に損害賠償を請求することとなります。電車修理、運賃払い戻し、振替輸送費用などの費用を負担することになるでしょう。賠償額は数千万円~1億円単位になると言います。さらに乗客の中には女性を訴えるという人も出てくるやもしれません。

車を降りて道端のポストに郵便物を入れようとしただけで、この女性にとっては”想定外”の大事故を引き起こし、賠償責任が発生し、家庭的にもかなりの負荷がかかるものと考えられます…死亡事故ではなかったのが幸い? ではありません。電車の停車や道路の渋滞によって数多くの人の運命を変えてしまったのです。もしかしたら最悪は死につながる出来事だって発生している可能性もあるのですから。

考えれば一般道路や線路にライフラインなど、大半が目に見えるむき出し状態になっています。そこで私たちは「人の注意や常識判断」によって平和に暮らしています。自動車や自転車の暴走、暴力事件など日常で数え切れない程に発生していますが、それらはすべて、今回のような大事故の起因と成りうるのです。それはすべて”人の運命”を左右する出来事につながることを忘れてはいけません。