2022年1月28日、パキスタン中部の街ラルカナに到着した。

 

目的は前回の記事にも書いた通りインダス文明の古代遺跡モヘンジョダロである。

今回はモヘンジョダロに行く前に観光したラルカナの様子をお伝えしようと思う。

 

 

目次

  1. ラルカナ駅で野宿になりかけた話
  2. 夜が明けて朝食
  3. 駅でおじさんに声をかけられて
  4. バイクで街散策
  5. インダス川を眺めて

 

 

 

 

  ラルカナ駅で野宿になりかけた話

私はカラチからラルカナまで列車で移動した。

 

その列車は早朝着。

まだ当たりが真っ暗だし、ラルカナには宿泊せずに夜の寝台列車でカラチに帰るのでチケットを買わなくてはいけない。

だから、とりあえず夜が明けてチケットカウンターがオープンするのを待った。

 

夜の駅は蚊が多く、ベンチで待とうにも結構きつい。

すると知らないおじさんが駅員さんに待合室を開けるよう伝えてくれた。

 

本当にありがたいことに、私のために待合室を開けてくれた。

 

専用のトイレももちろんある。

ちょっと不気味だけど・・・。

 

この待合室で7時すぎまで仮眠した。

野宿にならなくて本当によかった。

 

 

 

  夜が明けて朝食

 

7時を過ぎてお腹が空いたのでお店を探すことにした。

が、ラルカナは本当に小さな街で、朝から開いているレストランがない。

 

朝のラルカナ駅前

 

朝のラルカナ駅前のお店はシャッターが閉まり、人もまばら。

護衛が必要な町からも近く、少し不安を感じた。

 

少し歩いてやっと道端でプラタを焼いているお店を見つけた。

今日の朝ごはんはそこにしよう。

 

 

注文したのはこちら。

小麦粉を薄くして、少しの油で揚げたプラタと目玉焼き。

パキスタン定番の朝食だ。

 

お値段はなんと150PKR(約95円)だった。

 

 

お店近くの道。

人が全然いなくて怖かったので、急いで食べて駅に戻った。

 

 

 

  駅でおじさんに声をかけられて

 

チケットカウンターが開くまでの間、駅で待つことにした。

ベンチで待っていたら、英語でおじさん二人が話しかけてきた。

 

 

モヘンジョダロにタクシーで行くことを伝えたら、

バイクで連れて行ってくれるとのこと。

 

小さく、治安もいいとは言えない街で話しかけられたので少し警戒したが、

多分大丈夫だろうという自分のセンサーが反応し、

連れて行ってもらうことにした。

 

 

まずは彼の家にお邪魔した。

朝ごはんはさっき食べたが、もう一度いただくことに。

 

 

プラタと目玉焼き。

さっきの朝食と同じだ。やっぱりこの朝食はパキスタンで定番らしい。

 

見ず知らずの外国人を家に招待するのもすごいが、

驚いたのはこのご飯を食べた場所。

彼のお兄さん夫婦のベッドの上である。

 

さらに、出発までの時間はこのベッドでくつろいで良いと言われた。

くつろがずに座っていると、それはそれで言われるので

ここは遠慮せずにベッドに横になった。

 

 

 

 

  バイクで街散策

 

午前中は彼のバイクでラルカナの街を散策し、

午後からモヘンジョダロに行くことにした。

 

ちなみに彼のバイクはホンダ製。

パキスタンのバイクのほとんどがホンダ製だ。

 

 

 

彼が私のためにパキスタンのお菓子をたくさん買ってくれた。もちろん水も。

 

これからラルカナの市場に行く。

小さな街の市場、もちろん外国人観光客などいないだろう。

すごくワクワクする。

 

 

市場に到着。

大量の野菜、魚、肉が売られている。

エリアごとに売られているものが分かれていて、この写真は野菜のエリア。

 

ところで、イスラム教の女性は肌の露出を控え、髪をヒジャブやニカブという布で隠す習慣がある。

厳格なイスラム教徒が多いイメージのパキスタンだが、

イスラマバードやカラチの女性の3割くらいは髪を隠さずに歩いている。

 

一方でこのラルカナは

パキスタンの中でも厳格にイスラームの規律を守る人が多いため、

ブルカを纏った女性が多い。

 

ブルカとは、頭からくるぶしまで布で覆うもので、

下の写真がそれだ。

 

ムスリム女性を撮影するときは許可を必ず取らないとトラブルになる。

イスラーム国家を旅するときは注意しよう。

 

 

 

 

  インダス川を眺めて

 

パキスタンの川といったらインダス川だ。

私も一度はインダス川を見たいと思っていたが、

個人旅行でインダス川を見ることは難しい。

 

モヘンジョダロの帰りにタクシーに寄ってもらえば良いのだろうけど、

英語が通じないこの地域では結構ハードルが高い。

 

だから諦めていたのだけれど、彼が連れて行ってくれることになった。

ラルカナからバイクで約25分。

インダス川を眺めるに最適な橋に到着した。

 

 

インダス川は本当に大きくて優雅に流れている。

水の色は汚いがそれがまた良い。

 

このインダス川を眺められたことは、本当に良い経験になった。

 

橋の場所はこちら

 

さて、いつの間にか13時を過ぎていたので

これからモヘンジョダロに向かう。

 

モヘンジョダロの話はまた次回にしようと思う。

ではまた次回。