遅れてきた熱情的なアレ | ユゥズコアblog「piggyholic」

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ユゥズコアの不定期ブログ。ゆるっと書きます。

馬鹿みたいにライブハウスに通って生きてきた人生だったと思う。や、今もなのだけれども。

ただこのご時世、ライブが好きだと言うことすら憚られる。以前の職場では個人的な感情もあるだろうが、居酒屋や夜の街よりもライブハウスに行くのを控える様に云々〜、とか部署朝礼で明らかに自分に向けて言われたしな。糞。


まぁそれはさておき、そんな情勢の中で灯火を消すまいと奮闘している全国のライブハウス、思うように動けない中でも活動するバンドの皆様に本当感謝です。

とは言え自分に出来る事は、最大限の自衛を行いつつ限られた機会の中でライブに行ったり、通販で音源やグッズを購入するくらいしか出来ないのだけれど。


ン十年ライブハウス通いの中、バンドを組みたいとかライブをしたいとかは当時全く思わなかった。

高校時代、よくあるFコードでギターを挫折、歌唱力は声の出ないジャイアンの自分には縁の無い世界だと思ったから。

デザインでバンドには関わりたいけれど、自分がバンドするってのは当時想像もしなかった。


…まぁそんな事を言いつつも、実は企画バンドで数回ステージにバンドで立った事はある。無駄に左利きなため、ベースでレフティと言う、「弾けるなら」超カッコいいポジション。

耳コピなんて全く出来ないドシロウトなので、その時のメンバーやベースのめちゃくちゃ上手い友達が弾きやすい様に簡略化して耳コピしてくれたのを必死で覚えただけなんだけれど。

楽しい三割、緊張七割で必死にアニソンを弾きました。懐かしい。


そこから数年後、仕事もプライベートでもドン底に落ち込んだ年の年末、友達であり人生の先輩夫妻の家で忘年会が行われた際、タバコを吸いに喫煙所であるキッチンの換気扇の所でドラム講師をしている友達と一緒に一服しながらお話してた。


「今地元に戻って、ドラムの講師してるんですよ」


何となく新しい事を初めてみたい、それも全くやった事の無い事を、と思ってたタイミングだった。


「ドラムちょっとやってみたいと思ってるんだけど」


年が明けて体験レッスンに行き、翌月には会員になり、月2回のレッスンに通うようになった。今思い返してもあの時の行動力何だったんだろ。


そんなこんなで今、自分が今一番大好きなバンドの曲を叩ける様にドラムを習っている。バンドをする気もライブをやる気も全くない。ただ純粋に好きなバンドの曲を叩ける様になりたいだけ。


でもこの歳で趣味が増えたのは凄いプラスになっていると思う。本来なら十代の頃に抱く様な感情を、この歳で体感出来るのは凄くありがたい。出来ない事が出来る様になってきた時の達成感とか半端ないし。


人間、いくつになっても新しい事を始めると発見も楽しみも見出せるもんだなぁと思った話でした。