君、以外。 9 | ★妄想変態恋愛小説★

★妄想変態恋愛小説★

ようこそ、妄想変態恋愛小説へ!!
遊びに来てくださった、そこの貴方様!!
どうぞ、ゆっくりとしていってくださいな~♪
コメント残してくれたりしたら、喜んじゃう~♪

「はい、これ。君の…だよね?」



「え…?」



見とれてる間に、いつの間にか沖田先輩が目の前にいて、あたしの鞄を差し出していた。



「これ、この鞄。君のでしょ?」



違うの?と、首を少し傾げた沖田先輩に



「あっ…あたしの…です」



鞄を受け取った。



「うん、それじゃぁね」



鞄は落とさないように…と、笑顔をくれた。



「あ、あのっ!!」



咄嗟に沖田先輩の腕を掴んだ。



「ん?なにかなぁ?」



顔だけ、あたしに向けた。



「あ、あたし!!先輩に一目惚れしましたっ!!」



気付けば、そう叫んでた。



「ちょっ、理心っ!?」



留美は驚き



「なに、あの子…」



回りにいた女子には冷たい目で見られた。



「君、おもしろいね。名前は?」



「理心…理科の理に、心って書いて理心っていいますっ!!」



更に叫べば



「理心ちゃん、ね。可愛い名前だねぇ。でも、僕年下に興味ないんだよねぇ」



ごめんね?と、謝る沖田先輩は、やっぱり笑顔だった。



「僕もう行かないと。じゃぁね?」



あたしの初恋は…呆気なく終わった。



つづく…。