「真っ直ぐ帰るのもなぁ。」
そう思い、寄り道することにした。
「あっ…、この道入ったことないかも?」
そう思いながら、路地に入ってみる。
すると、そこにはお花屋さんがあった。
「こんなところに花屋なんて、あったんだぁ。」
引き込まれるように、あたしは、その花屋さんに入った。
鈴が“チリン”と鳴り
「いらっしゃいませ。」
男の人の声が店内に響いた。
「わぁ…。」
お店に入ると、キレイな花たちが生き生きとしていた。
思わず見とれていると
「プレゼントですか?それとも、ご自宅用ですか?」
「あ…。」
そう聞かれ、パッと顔を上げて…、あたしは固まった。
だって、その人は背が高くて髪は少しパーマをかけていて、メガネも似合ってる、声もステキな男性だったんだもん。
「あの…、僕の顔に何か付いてますか?」
「ち…、違うんです!ごめんなさい!!」
「はははっ、そう?それなら良かった。」
その人は、これまた素敵な笑顔で笑った。
「………っ。」
どうやらあたし…、その人に…、恋をしてしまったみたいです。
「あ…、あの。自宅用に買いたいんですけどっ。あたし…、お花ってあまりよく分からなくて……。」
「オッケー。じゃぁ、僕のオススメでいい?」
「はいっ!!」
勢いよく返事を、してしまった…。
恥ずかしい…。
「うん、じゃぁ…、ちょっと待っててね?」
「は…、はいっ。」
彼が花を選んでる…、その後ろ姿を見つめるあたし。
後ろ姿もステキ…。
ボーっと見つめていると突然、彼が後ろを振り向き
「この花なんか可愛いと思うんだけど…。」
「か…、可愛いっ!!!!」
それはキレイなピンクの、お花だった。
「あぁ、気に入ってくれて良かった。」
彼の笑顔に、ドキッとした…。
「この花はね、シンフォリカリフォスっていうんだよ。」
「シン…、フォリカ…、リフォス?」
「そう…。花言葉は“可愛い”。」
「か…、可愛い…!?」
花言葉を言っただけなのに…
あたしに言った言葉じゃないのに…。
あたしの心臓は、飛び出すくらいドキドキした。
「そう…、可愛い。君、可愛いからね。」
「………っ。」
“君、可愛い”
本気で言ってないって分かってるのに、本気にしてしまいそうなくらい、あたしはこの言葉を頭の中で何度も何度もリピートした。
「こ…、これ買いますっ!」
「本当?ありがとう。また買いに来てくれたら嬉しいな。」
彼の笑顔に…
「また買いに来ます!」
そう言って店を出た。
つづく…。
あぁ…、ママさん残念!!
職場恋愛じゃなかったぜww
って、クイズじゃないってなww
って、ことで今回は、こんな感じでダラダラ書いていきたいと思いますっ!!
新作も頑張ってノートに書き溜めてるのでね…。
それまでの繋ぎとして適当に読んでいただけたら嬉しく思います☆
まきちん。