以前にも書いたが、若山牧水の紀行文に上高地温泉で「カラマツの松毬が積み込まれてあった」と書いてあり、ちょっと興味を持っていた。今回落ちていないか探してみたいと思っていたが、偶然ビジターセンター前の枝が垂れさがり、松毬が一杯ついていたので。少し持ち帰ったのである。国立公園内での採取は禁止と承知しているが、少しなら良いだろう。普段見る松毬と比べ、余りにも小さいので自信が無かったが、ウエブサイトで調べたらどうも間違いないようだ。乾燥後砕いて種を取り出してみようと思うが、一升四円で売れると言うが、時代ごとの物価表によると、大正9年の白米一升が55銭、ゴマ粒ほどだと思われるカラマツの種一升が米八升なら、あまり部のいい仕事では無いなあ。

・上高地ビジターセンター前にて、2~3cmしかない