日経平均 10,252.53 -122.48


<マーケット概要>

Bloombergより

東京株式相場ではTOPIXが14営業日ぶりに反落した。米国の雇用関連指標の発表を前に買い手控えムードが強いなか、連騰による高値警戒感や外国為替市場の円高から、直近で上昇が目立った輸出関連や素材株など景気敏感株中心に売られた。

  しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹投信グループ長は「相場は第1四半期の業績底入れから来期の増益までを織り込んだ水準まで上がってきており、限界感がある」と述べた。

  TOPIXの終値は前日比9.44ポイント(1%)安の949.58で、7月15日以来の下落。日経平均株価は同122円48銭(1.2%)安の1万252円53銭と反落。


<参考>

Bloombegより

日本企業の収益が急速に改善している。1-3月期に巨額の損失を計上した自動車を中心に合理化が進み、製造業は赤字幅が大幅に縮小。全産業でみると、4-6月期は黒字転換したもようだ。経済指標に明るさも見え始め、生産回復で売上高が増えれば、「筋肉質」に変身した企業の利益が大幅に伸びるとの見方も出てきた。

  新光総合研究所の4日のまとめによると、継続して財務データが取得可能な東証1部上場企業1204社(金融除く)のうち、3日までに決算を開示した企業は606社(開示率は50.3%)。経常利益の総額は1兆3410億円と、過去最悪水準に落ち込んだ1-3月期(約3兆円の赤字)から大幅に改善し、黒字に転換している。


<考察>

相場は今晩のアメリカ雇用統計待ちで、投資家マインドもそこまで高そうではありません。トヨタも上方修正しましたが、何だか目新しいものもなく、直近12営業日の騰落状況を示すサイコロジカルラインでTOPIXが100%(12勝零敗)になるなど、テクニカル面では警戒感が出ていました。