写真を撮っておく、って、

今更ながら、とても大事だな、って思います。

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僕は、写真嫌い、ってわけではないのだけど、生来のめんどくさがりで、、、

例えば、オーストラリアに行ったばかりの頃の写真だとか、

まだ、スマホどころかデジカメすらなかった時代ですから、写真を撮る面倒は今の比ではなく、とにかく、全然撮ってなかった。

「写真を撮るより、その光景を目に焼き付ける事こそ大切なのだ、、、それこそその時を大切にする事なのだ」

などと、本当はただめんどくさいだけなのに、、ちょっとした信念言うみたいな顔で写真を撮らないでいたら、懐かしい時代の写真が全然ないわけです。 

おそらく、実家に行っていろんなところをひっくり返せば、10枚20枚は出てくるんじゃないか、、とは思うけど、

じゃあ、奥さんに出会ったばかりの頃の二人の写真だとかね、そんなものも全然ない。

よく、テレビで老舗の食べ物屋さんなんかを取材すると、ご主人と奥さんの若い頃、結婚したばかり、なんて写真が出てくるじゃないですか。

あれ、僕、できないですもん。何にもなくて。

それは、僕だけじゃなく、奥さんも写真に全く頓着がなかった、って言う、夫婦双方で写真に関してダメなやつだったおかげで、とにかく何にもないわけ。

かろうじてデジカメを買った頃くらいから、マシになって、、ここしばらくはそれなりに現代人になってスマホですから、 色々写真もあるようになった。

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2010年くらいのころ、まだ、日本に完全帰国してなくて、一年だけ試しに、日本で暮らしてみようってことで、まあ、色々事情あって格安でアパートを貸していただいて、鵠沼に住んでいた。

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だから、江ノ島や、鎌倉近辺、なんかはよく遊びに行ってた。

その時にはデジカメもすでにあったのに、恐ろしいことに、サミイ家には、この2枚しか、その頃の写真がない。
 

当時もしスマホになってたら、もっといっぱいあるんだろうな。

よく行った、鎌倉の、食品市場の入り口にある、焼き鳥屋さん、「秀吉」

天気のいい、お昼に鎌倉に行っては、よくここで、ちょっと昼からビール飲んで、ちょっと焼き鳥食べて、ってやってた。

後ろ姿はその頃の奥さんです、知らない女の人無断で撮影したりしたわけではないです。

焼き鳥は、真ん中に、うずら卵の串があるけど、

これ、「秀吉たまご」って言う名物だったと思う。
 

今でも「秀吉」はあるらしいので、少し涼しくなってきたし、久しぶりに行ってみたいな。

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たった2枚、

一年半近い、鵠沼在住時代の写真が、この2枚しかない。

それでも、あの時代の事はいい思い出で、このたった2枚で蘇るものがたくさんある。

辻堂から鎌倉まで、各所に、写真のように鮮明に思い出せるあの頃景色がいっぱいある。

と、考えると、僕自身にとっては、やっぱり「写真」はさほど重要なものでもなかったのかもしれないな。
    

いや、でも、やっぱりこれからは逐一残しておこう。