
『じゃあ、今、わしが生きてる意味は何や?…キョム(虚無)。』
ガツンとキマシタね。
…始めます。
キョムの感想を、始めます。
劇作家の山崎彬君とは、小学6年生の僅か1年間の交わりでした。
けれど、私たちは同じようなものを見て、同じようなことを感じ
同じ時代を生きてきたんだと、観劇中に沁々と感じました。
かねてから私は、芝居と現実の境はあやふやだと公言しておりましたが
この舞台のあやふやさは、異質なまでに完璧でした。
突如始まり、突如中断され、どんどんと混ざってゆく芝居と現実。
混沌とした動の中、ピンとはりつめる静。
まんまと策略にはまって惹き付けられました。
苦しくて虚しくて重たくて、明白な理由もなくダラダラと涙が流れました。
それは役と演者と観客の気持ちが混ざってしまったからなのでしょうね。
前回は『嘘ツキ、号泣』の東京公演を観劇したのですが
「悪い芝居」は明らかに2年前から進化していました。
より観やすくなった流れるようなセリフと忙しない動作。
あれって山崎くんが指示してるのかな?
自分も演ってみたくなりました。
役者の殆どが出ずっぱりで、きっと大変だと思うのですが
気持ちが途切れることなくずっと役に入っていられる演出に惹かれました。
ただ一点。
イガラシ的に下ネタが多いのがあまり好きではないです(笑)
山崎くんのキャラ的にはありなんでしょうけれど・・・
もうちょい減らしてほし~っす~・・・・・・ダメ?
と。
久々に熱く語りたくなる舞台でしたわ。
私の前列に座っていた女の子なんて終演後も泣きじゃくってましたしね。
多分、私たちより下の世代の人の方が、ガツン、とくるかもしれませんね。
逆に、観なければ良かったと後悔するかもしれませんね。。。
私は、観て良かったです。
本当に。
うん。
続けます。
私、女優を、続けます。
生きることを、続けます。