10月31日から、六本木ヒルズ、日比谷エリア 他にて
「第33回 東京国際映画祭」が開催されています。
TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて。
今年は、新型コロナウィルスの影響で作品数は少なめ。
例年の「コンペティション」「アジアの未来」「日本映画スプラッシュ」の
3部門を1つの部門に統合し
「TOKYOプレミア2020」ということで32作品が選出されました。
こんにちは。両国部屋の見習い女将のこかみです。
毎年この時期になると、東京国際映画祭を堪能します。
何年か前。そんなに映画を観ていなかったこかみに、
こかみの夫で見習い親方のげんげんが教えてくれた映画祭です。
何年か前のげんげん。
「普段は日本で上映されないような国の映画が観れる機会やで。
俺は毎年行ってるねんで」
何年か前のこかみ。
「こかみも行ってみたい。こかみを連れてけよ」
何年か前のげんげん。
「こかみを東京国際映画祭に連れていくで。毎年連れていくで」
それから毎年毎年。
過去には、1日に5本の作品をぶっ通しで観た年もありました。
5本観ると、だいたい1~2本は寝ます。
映画館での惰眠は贅沢だ!
てなわけで、東京国際映画祭1日目の31日には、
1本だけ観てきました!
なにげにすぐチケット売り切れてぜんぜ取れなかった!
コロナでも映画を観る人はいっぱいいるぞ!
『ポゼッサー』
【作品概要】
『ザ・フライ』『ヒストリーオブバイオレンス』などで知られる
ホラー映画の巨匠、デヴィットクローネンバーグ監督のジュニアである
ブランドン・クローネンバーグ監督による2作目となる作品。
ハリウッド版『呪怨』などに出演しホラー女優との呼び声高いアンドレア・ライズボロー、
名優ドナルド・サザーランドの息子、ロシフ・サザーランドなどが出演。
SFホラーというジャンルらしいです。
【ストーリー】
他人の脳に憑依する殺し屋・ターシャ。
憑依する力が衰えてきて
宿主存在を気付かれてしまうという恐怖を過激に描く。
「感想」
血みどろエグシーンの描き方は、
父親のクローネンバーグ監督と似ているかなと感じました。
(5作品くらいしか見てないけど)。
設定は近未来なのか。
全く別の次元なのか。
主人公が殺し屋になった理由はなにか。
殺されるやつの謎の仕事はなんぞや。
説明があまりに少なすぎるシュールな映画でした。
観た後に、「なんで」「あれなに」「で、なんなの」という「???」がいっぱい。
こかみの理解力がなさすぎたのかな。
こかみ
「ねえねえ、やっぱりジュニアだからボンボンの温室育ちだよね」
げんげん
「そうやで。でも、親のコネやチャンスはたくさんあるかもしれないけど、
作品が認められるか否かは無関係の話やで。
逆にハードルが上がるし。大きなプレッシャーもあるんやで」
こかみ
「ふ~ん」
げんげん
「こかみは、七光りだから映画監督になれたと思ってるねんな」
こかみ
「少し思った。わからないことが多すぎて長く感じた」
げんげん
「俺はあっという間やったで。多くを語らない。監督の意図やで」
後日、監督のトークイベントがズームで開催されました。監督の前作である。第1作目は世界的に評価されたそうです。
息子だと伏せていたとしても巨匠、クローネンバーグの作品の影響を受けていることは誰の目から見ても明らかで、天才的に作品に反映されていたのだとか。
監督はインタビューを受ける機会が増えました。その際。インタビュアーは、父親の話を聞きたがっていることに気づいた監督。その気持ちに寄り添うことにより、いつのまにか、自分の話したい意思なのか、インタビュアーの聞きたいことを話させられているのか。わからならくなったそう。そう、まさに脳が乗っ取られているような感覚。
そのとき、このポゼッサーの発想を得たのだそうです!! 天才の血は天才を作ってる、、、。温室のボンボンなんて考えてすみません。
監督のお話を聞いたり、プロの評論家の話を聞き、作品のバックボーンを知ると、映画はもっともっと面白くなりますね!
引き続き、東京国際映画祭を楽しみます!!