時代背景に思う。。。 | 豊嶋邑作オフィシャルブログ「Grande Responsabilité」Powered by Ameba

時代背景に思う。。。


日本の皆さん、こんばんは。


昨日のOFFは映画を観て過ごしました。


観た映画は、第二次世界大戦中の実話に基づいた映画 イミテーション・ゲーム。



ヒトラー率いるドイツ軍の難攻不落の通信技術 エニグマ によって、イギリス軍は相手の戦略、攻撃日時・目標の暗号を全く解読できず、窮地に陥っていた状況からの快進撃を描いた一作。


その解読絶対不可能と言われた暗号 エニグマ の解読、解読機の発明に成功したのが、アラン・チューリングというたった一人の天才数学者。


日本は戦争には負けたかもしれないが、

彼の功績によって、戦争は2年も早く終結し、何千万人という人間の命が救われたという。


そして、長い間、機密事項とされていたこの事実はつい最近公表され、


エニグマ解読のために彼が発明したマシンは、 チューリング・マシン と当時は名付けられ、



そして、現代の人々はそれをこう呼んでいる。










コンピュータ



と。





すなわち、それによって助けられた人々は、当時の 何千万人 という命だけではない。


彼の発明が、この世界を変え、僕らも生かされていると知った。





そんな劇中のセリフに、こんな例え話があった。




「ある少年AとBが、山の中で突然大きなクマと出くわした。


少年Aは膝まづき神に祈り始め、少年Bはブーツの靴ひもを結び始めた。


少年Aは聞いた。


(君は何をしているんだい?走ったってクマから逃げ切れやしないよ!)

するとBはこう答えた。


(君より速ければいいさ)。」





ここで1枚の写真を見てもらいたい。





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モンテネグロで一番大きい人造湖 ピヴァ湖。



この人造湖は、ユーゴスラビア共産主義下に造られ、


この湖の下には、町や16世紀の修道院が多く沈んでいるとか…




ボスニア紛争しかり、



人と人との対立が絶えない旧ユーゴスラビア圏の国々。



そんな悲しい時代背景を抱え、


そんな中を生きてきた人々はきっと、自分が生き抜くことで精一杯だったことだろう。



きっと、


彼らは クマ という危機に共に瀕したとき、


靴ひもを結んで我先にと、逃げ出さなければ生きていけなかった時代を生きてきた。




この少年の話を聞いた僕らは、


まず真っ先に、 なんて非道な考え方なんだ と感じるだろうし、


またそれが当たり前であり、そうであってほしいけれど、



国によって大きく異なる時代背景を考えると、


なるほどな。


と考えてしまうこともある。




それは、サッカーでも同じで、現地人の選手達は、 ミスや責任 というクマに出くわすと、


我先にと靴ひもを結びだし、


その場で祈りを捧げようとする人間を探し出す。



そうやって自分の身を守り、


その被害を被るのはいつだって外国人であるけども、



それもまた、この時代背景を思うと仕方のない事なのかと考えることもある。



その中で僕らがやるべきことは、


祈りを捧げることではなく、


我先にと逃げ出した彼らを尻目に、


クマと勇敢に闘い、

それに勝つ術や自分自身を磨き上げることである。