努力の方向 | 豊嶋邑作オフィシャルブログ「Grande Responsabilité」Powered by Ameba

努力の方向


皆さん、こんばんは。




努力にも、 努力すべき方向 がある。





例えが野球の話になってしまって申し訳ありませんが、日本ハムに 武田勝 というエースピッチャーがいる。




巨人の内海・杉内投手や阪神の能見投手と並んで、 日本屈指の左腕 と言われる投手である。





しかし、



武田投手の 平均球速 は、 なんと 127km/h である。(変化球も含めてではあるが・・・)





127km/hと言えば、高校球児ともなれば、ほとんどのピッチャーが投げることができる。




先日、 ロボキーパー をぶち破った メッシ選手 のシュート速度 133km/h にも及ばない。





それでいて、4年連続二けた勝利をあげている、押しも押されもせぬファイターズのエースピッチャーである。






読売ジャイアンツには、 最速158km/h を誇る、 澤村拓一投手 という超剛腕ピッチャーがいる。




大学時代に、血のにじむ努力を重ね、高校4番手から日本を代表する剛腕ピッチャーになった、僕も尊敬する選手の1人です。




そんな澤村投手は、新人から2年連続二けた勝利を挙げ、


新人王も獲得してはいるものの、11勝11敗 10勝10敗 と貯金は0。






武田投手の凄さは、ここからもよくわかる。





なぜ、武田投手は、澤村投手のような 目を見張る武器 がないにも関わらず、 エース と呼ばれるピッチャーになれたのか。




それは、 努力の方向 をよく理解し、間違わなかったからだと、僕は思う。





努力の方向




とは、自分は 何を磨けば生き残れるか ということを考え、それを徹底的に磨くことである。




武田投手が、もし、 自分は剛腕投手になる と筋力アップに努力をしていたら、もしかしたら、ここまでの選手には到底なっていなかったと思う。





その 方向 を間違わないためには、




自分をよく理解する



必要がある。





少年期や成長期なら、まだいい。



どんな努力を重ねても、それはそのまま力となって還元される。




そういう子供時代は、



まずは 誰よりも努力する 量が大切だと思う。





それが、高校生以降になり、まして プロ にでもなれば、話はまったく別である。





間違った方向に努力していたら、それは 努力 とは言い難い。





時に、自分の弱さ・弱点と向き合う必要もある。






いくら、 縦へのドリブル突破が好き!! それができる選手になりたい!! と考えていても、残念ながら、フィジカル能力や天性のスピードがないことには、それは 無謀 としか言いようがない。




そして、その部分は ない選手 が 身に付ける ことは不可能に近い。





武田投手が、 150km/h を投げるピッチャーになる と努力することは、それはもしかしたら無駄な努力に終わった可能性は高い。



その 素質 がないことには、できないからである。





ドリブルやパスにも、 素質 がある。




残念がら、アスリートは、みな平等では・・・ない。





足が速くない選手に、速い選手のプレーは目指せない。



背が低い選手に、パワープレーはできない。




圧倒的に生まれながらの身体能力にも 差 は生まれる。






それに目をつむって、努力することは、努力ではなく、 逃げ かもしれない。





武田投手は、自分に ものすごいボール が投げられないことを理解していた。





*日本を代表する投手なので、当然ながら、十分、ものすごいボールを投げます。 ここでいう ものすごいボール とは、150km/h を超える直球や、七色の変化球のことです。






そこで、変化球のキレや、制球力、投球術を徹底的に研究し、磨いた。





という話を聞いた。笑





武田投手は、 プロで生き残るための自分だけの武器 と 自分の弱さ を誰よりも理解していたのだと思う。




それを理解している選手は、誰よりも強い選手になる。







幸い、僕は、 僕が生き残るための武器 というのは、生まれながらにして授かった要素と、


周りのサポートのおかげで、明確にすることができていると思います。



自分に、同期の茨田のような キック精度やパスセンス・戦術眼・基礎技術 はないとも理解している。



人よりは走れるが、長友選手のような 無尽蔵 のスタミナもない。


本田選手のような強靭なフィジカルや強烈なシュートもない。




でも、 自分にしかない 部分も多い。




だから、そこを徹底的に磨き続けています。




いや、 そこだけを 徹底的に磨いています。





武田投手が生まれながらにして授かった素質。



それは サウスポー であったこと。



武田投手が右投手だったら?




もしかしたら、 エース 武田勝 は誕生していないかもしれない。





同じように、僕は 左足 を授かり、



左利き の少ない、 サッカー を始めた。



右利きだったら?




もしかしたら、これから世界を席巻する 豊嶋邑作 は誕生していなかったかもしれない。




手は右投げである。




野球をやっていたら?




プロにすら、なっていないだろう。






幸運なことに、今のところ、 努力の方向 は間違わずに来られてるようだ。






そして、最近取り組み始めた PNFトレーニング を通じて、



今は 自分の弱点・弱み に正面から向き合って、受け止め、しっかり自分のことを 知る という作業ができつつある。





それも、 PNF をお休みの日に、わざわざ僕のために個人的にサポートしてやってくださっている 西村さん のおかげです。






それを無駄にしないように、



これからも 自分と向き合った努力の方向 を信じて、頑張っていきたい。