「あるレジ打ちの女性」の話。 | 豊嶋邑作オフィシャルブログ「Grande Responsabilité」Powered by Ameba

「あるレジ打ちの女性」の話。

日本の皆さん、こんばんは。


ベルギー在住の皆さん、Bonsoir!!


モルドバの皆さん、ドーブレビーチェル!!!



オリンピアの赤い閃光 豊嶋邑作 です。



なでしこJAPANが口火を切り、ロンドンオリンピックが開幕しましたね。



リアルタイムで観られるので、欧州暮らしはこういうとき便利です。笑



ただ、男子サッカーでは僕も ロンドン世代 なので、複雑な悔しい気持ちもありますが・・・。



いずれにしろ、PCではなくTVに釘付けになる夏になりそうです。笑




さて、


今日は 「あるレジ打ちの女性」 の話をします。


少し長くなるので、お時間のある時にどうぞ。





その女性は何をしても続かない人でした。


田舎から東京の大学に来て、サークルに入るものの、すぐにイヤに


そんな彼女にも、やがて就職の時期が来ます。

最初の就職先はメーカー系企業。

しかし、勤め始めて3ヵ月で上司と衝突し、辞めてしまいます。
それ以降に就職する会社も

「つまらない」、「やりたくない」、「
私のやりたかったことじゃない」

と就職しては辞めてしまうの繰り
返しでした。

そうしたことをくりかえしていくうちに、彼女の履歴
書には入社と退社の繰り返しとなってしまい、ついに、彼女を正社
員として雇ってくれるところはなくなってしまったのです。


生活のためには働かなくてはならない!


結局、彼女は派遣会社に登録するのでした。

ところが派遣も勤まりません。


派遣先の社員とトラブルを起こして
は辞めてしまう....彼女の履歴書には辞めた派遣先のリストが
長々と追加されるのでした。




そんな日々が続いたある日のことです。

彼女に新しい仕事がやって
来ました。


スーパーのレジ打ちの仕事です。


当時のレジは今のような商品をかざせば値段を入力できるものでは
なく、いちいち値段をキーボードに打ち込まなければならず、タイ
ピングの訓練を必要としたものでした。




ところが、


勤めて1週間もするうちに

「私はこんな単純作業のため
にいるのではない」

と考えるようになったのです。





そんなことを思っていた矢先、彼女のお母さんから電話がかかって
きました。

「帰っておいでよ」

受話器の向こうからお母さんのやさしい声が聞こえてまいりました


母の一言に決心し、辞表を書き、荷物をまとめ出したとき、机の引
き出しの奥から1冊のノートを見つけたのでした。

小さい頃に書きつづった大切な日記でした。

そのノートに



「ピアニストになりたい」


とはっきりと書かれていた
ページを彼女は見つけたのでした。

彼女が唯一続けられたもの、そ
れがピアノの練習でした。


「いままたいやになって逃げ出そうとし
ている」....


そして思い起こしたかのように、お母さんに泣き
ながら電話するのです。


「お母さん、私、もう少しここでがんばる」と....


彼女は辞表を破り捨て、翌日も単調なレジ打ちの仕事をするために
出勤するのでした。




とある時、



「2、3日でもいいから」とがんばっていた彼女に、ふ
とある考えが浮かびます。



「ピアノを練習していくうちに鍵盤を見ずに、楽譜を見るだけで弾
けるようになった。」と....



そして、心に決めたのです。




「そうだ、私流にレジ打ちを極めてみよう!」



彼女はキーの配置を覚え、ピアノを弾く気持ちでレジを打ち始めま
した。

すると、不思議なことに、これまでレジしか見ていなかった
彼女は、今まで見もしなかったところへ目をいくようになったので
す。



最初に目に映ったのはお客さんの様子でした。



「ああ、あのお客さん、昨日も来ていたな」

「ちょうどこの時間になったら子ども連れで来るんだ」

「この人は安売りのものを中心に買う」

「この人は高いものしか買わない」など....




そんなある日、


いつも期限切れ間近の安い物ばかりかうおばあちゃ
んが5000円もする尾頭付きの立派なタイをカゴに入れてレジへ
持ってきたのです。


彼女はびっくりして、思わずおばあちゃんに話しかけました。



「今日は何かいいことがあったのですか」

「孫がね、水泳の賞を取ったんだよ」

「いいですね。おめでとうございます」




これがきっかけで、彼女はたくさんのお客様とお話ができるように
なったのです。

ある日のことでした。


「今日はすごく忙しい」


と思うほど、忙しい日でした。


そして店内放送が響きました。


「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。どうぞ空いてい
るレジにお回りください」


ところが、わずかな間をおいて、また放送が入ります。



「本日は込み合いまして大変申し訳ございません。重ねて申し上げ
ますが、どうぞ空いているレジにお回りください」




そして3回目、同じ放送が聞こえてきた時に、初めて彼女はおかし
いと気ついたのです。


そして周りを見て驚きました。




お客様は自分のレジにしか並んでいなかったのです。

店長はお客様に

「どうぞ空いているあちらのレジへお回りください
」と言った、その時でした。




「私はここへ買い物に来ているんじゃない。あの人としゃべりに来
ているんだ。だからこのレジじゃないとイヤなんだ」



その瞬間、彼女はワッと泣き崩れました。

その姿を見て、お客様が店長に言いました。




「そうそう。私たちはこの人と話をするのが楽しみで来てるんだ。
今日の特売はほかのスーパーでもやってるよ。だけど私は、このお
ねえさんと話をするためにここへ来ているんだ。だからこのレジへ
並ばせておくれよ」




彼女はポロポロと泣き崩れたまま、レジを打つことができませんで
した。

仕事というのはこれほど素晴らしいものだと、初めて気ついたので
す。


そうです。すでに彼女は、昔の自分ではなくなっていたのです。

なって所属を変えるような人だったのです。


自分の未来を変えるのは、いつだって自分の 信念と行動 だけです。



そして、 勇気ある行動・未来を変える行動 は、


揺るぎなき信念 なくしては、できないものです。



自分を突き動かすのは、その根底にある 信念 。



僕は、昔から




「人の意見は聞くよ。それがいいと思ったら自分の行動を正す。でも、何があっても、信念だけは曲げない」



そう言い続け、心に刻んできました。




僕が信念を曲げる時は、死ぬ時です。

もしくは、死んだ後でしょうか。



信念さえあれば大丈夫。



僕は、 その 信念 に守られているから大丈夫。



そう思っています。



彼女は、ずっと、その 信念 が見つけられずにいた。



でも、


好きなこと 



のおかげで、彼女は 信念 を見つけ、


行動 を起こすことができた。



そして、


行動を起こした彼女は、ついには



その時の最高


を、自然と目指せるようにまでなったのです。



好きこそものの上手なれ。



とは、紛れもなく、 信念が自分を突き動かす 証でしょう。



自分を変える行動を起こすための第一歩は、



未来を変える 強い信念 から始まるのです・・・。





コメント返信のコーナー^^


>†RAY†さん

女性で、サッカーとフットサル始めたんですね-。

素晴らしいことだと思います^^


楽しむこと。


その気持ちさえあれば、どんどん上手くなります^^



ぜひ、行ってみてください!!



>まるふく農場 竹村さん


よ!店長!!

しゃしゃり出てきちゃダメでしょ。笑


地域リーグのめっちゃ書きたかったんですけど、尺が足りず・・・。



次の機会に書きます!


ま、俺のスポンサーになっとけば、まるふく農場は安泰ですね!!



>Sさん


ブログに直接メッセージもらえますか?



>ゆうすけさん


ゆうすけさんと、気が合うんじゃないでしょうか。

僕の勝手な推測ですが。笑



でも、ぜひ関東へお越しの際は、お立ち寄りください^^


何かが生まれるかもしれませんね(^o^)