昨年末のことなのですが、
保健所で1型糖尿病の患児とその家族の交流会に参加しました。
前回は親だけの交流会でしたが、今回は親子での開催だったので、さっちんも少し予定を早めて帰省したのでした。
さっちんはもうすぐ20歳になり、医療費助成の対象外になるので保健所とはもう縁はなくなるのですが、
1型のさっちんが、県外で一人暮らしして大学生活を送っているということもあり、色んな話をしてもらえたら、ということで、保健師さんが事前に声をかけて下さいました。
私は1型の子どもを持つ親としては、頑張ってない母親なので、交流会などに参加して他のお母さん方のお話を聞くと、皆さん勉強熱心で耳が痛い思いをします。
今回は,勉強会と交流会,2部に分けてあり、初めに講師の先生のお話をみんなで聴きました。
講師の先生は、ご自身も1型糖尿病であり、サマーキャンプでもさっちんもお世話になった方で、現在は大学で膵臓の研究をされているすごい方です。
病気との向き合い方、1型の子どもがどんな気持ちで向き合っているのか、当事者でもある先生なので、ご自身の経験談も含めて、説得力がありました。内容の濃い、とても気持ちのこもった勉強会でした。
その後、親グループ、子どもグループに分かれて交流会。保健師さんが中に入って、みんなが話しやすい雰囲気を作って下さいました。
普段はなかなか共感しあえる相手と話すことがないので、それぞれに今感じていることや抱えている悩みなど話すことができて、私自身も久しぶりに,話を聞いたり、ここでは話して良いんだ,という気持ちになれたことがすごく心地良く、交流会の必要性をあらためて感じられた気がしました。
子どもグループも、お母さんにいつも血糖値聞かれて嫌だとか、学校でのこと、インスリンや血糖測定が嫌だ、などなど、それこそ学校の友だちとは話せないことを吐き出せたようです。
時々,子どもチームにいるさっちんの様子をチラチラ見たりしました。ずっとニコニコして何だか余裕を感じられる表情。小学生の頃はこんな会では緊張して名前を言うのがやっとだったさっちん。成長したなぁと感じました。
後から保健師さんに聞いた話で、さっちんは、
今すごく楽しい!といきいきと話をしてくれたとのこと。
他の子たちも、人見知りだという子の集まりでしたが、保健師さんや先生がリードしてくださる中で、じわじわと良い雰囲気になったみたいです。
人数も少なかったので、それも良かったかもしれません。
今回さっちんが年長者。
こんな時がきたんだなぁ。
発症して間もない頃、サマーキャンプ、交流会で高校生のお兄ちゃんがいて、その子が卒業後に県外に出るという話を聞いた時、
すごいなぁ、さっちんを県外へ送り出すことなんて自分にはできないだろうなぁ、と、当時の私はまだまだ先の見えない遠い未来を想像すらしていませんでしたが、
今、時を経て、気がつけば先を歩いている先輩の立場にいるさっちん。
あの頃色んな人に支えてもらってきた分、恩返しになるかは分かりませんが、できることで、返していかなきゃだね、とさっちんとも話をしました。
1型優等生ではないですが、今 小中学生の子たちが、さっちんが髪を染めて、おしゃれして、県外で1人,楽しく大学生活を送っている姿を見て、自分の未来をワクワクと楽しく想像してくれたらいいな
おひとりのお母さんが、
「うちもお姉ちゃんみたいになれたらいいなと思いました」
と言って下さって、嬉しかったです
さっちんも成人になり、これから保護者としてこのような会に出て行くことがなくなるのもちょっとさみしく感じます。
もう子育てといえる時代ではなくなったってことか😢
(手はかけないですが、まだお金かかりますがね)
今年の3月で1型発症して丸12年。
13年目に入ります。
『笑顔で自分の人生を楽しめる人になってほしい』
変わらない母の願いです
最近見た夕陽🌅
日中は感じない太陽の(地球の)動きを感じます。
目に見えるスピードで、海へと沈んでいきました。