「夏場は痴漢が多いので、露出の多い服は避けて、暗い夜道は歩かないでください」

こんな掲示が夏になると街のあちこちで見られます。

「痴漢が多い」から「露出は避けて」「暗い夜道は歩かないで」

メッセージからは警告は読み取れるけれど、

「でも夏は暑いし、仕事や学校で帰宅が遅くなるのは仕方ない、じゃあ街灯を増やすとか何とかしてよ。」

「露出が多くたって痴漢しない人もいるでしょ。痴漢する人、しそうな人を何とかしてよ。」

「痴漢されるような恰好をしてるのが悪いんだろ。男性心理を理解しろよ。」

いろいろな言い分があるかと思います。

…どうしたらいいのでしょう。

ある職場で管理職をする友人が、職場の女性職員のことで相談してきました。

交代勤務があるので、どうしても夜中の出勤、退勤が伴う。

昔はタクシー代支給などがあったが、昨今はそれも打ち切られ、多少一人歩きの時間がある。

勤務明けに遊びに行くためかわからないが、

びっくりするようなホットパンツやキャミソールで出勤する人もいるため、

職場の守衛さんも「あれはまずいんじゃないですか」と言ってくれて、

若い職員が出勤するときは特に入念に職場の周りを巡視している。

「うちの近所でも性犯罪がたまにあって、僕自身も夜、悲鳴を聞いたことが何度かある。

そんなことになると、と思うと、彼女たちには何とかわかってほしいんですけどね…」

友人は深いため息をつき、そう話してくれました。

夏が近づくにつれ、こういう相談を受けることがままあります。

女性として、夏にしか楽しめないおしゃれを楽しみたい人がいるかも…

そういった気持ちもわかる気がするし、でも、ほんとは危険なんだよ!って忠告したい気持ちもある。

それなりに気を遣って相手に言っても「セクハラまがいだ!」と訴える人もいる。

「どうしたらいいんでしょうね…」

友人も私も答えを見つけられませんでした。

皆さんがこういった相談を受けたとしたら…

あるいは親として、学校の先生としての立場にあるとしたら…

どうするのが望ましいのか。

これという答えがあるのか。

よかったら皆さんも考えてみてくださいね。

 

from ゆるーい思春期ブログスタッフ