■手段を目的にしない

職業とは
他者貢献の手段と
その責任を示すもの
です。

自分はどんな形で
社会の役に立つのか、に
名付けた名前が、職業です。

お金を得るためだけのもの
ではありません。

結果、給与や報酬として
お金を得られたとしても
それが目的ではない
ということです。

お金は価値との
交換手段であり、
生命活動や職業活動を
継続していく手段としては
役立ちます。
しかし目的には
なりません。

もし職業の目的が
お金を得ることであれば
手段が目的となってしまって
おかしくなります。

それは例えば、
生きるために生きている、とか
歩くために歩いている、とか
眠るために眠っている、とかのように
「だから何?」と訊きたくなって
しまうような状況です。

数式にすると
1+1=1 みたいな
変な感じです。

なので
お金を得たいから
職業に就いている、は
事実上、成立しない
考え方であり、
他者貢献したいから
職業に就いている
、こそ
成立する考え方です。

■貢献が基礎であり目的

お金を目的とすると
職業がおかしくなります。

そうした場合は、
端的に言えば、
職業とは名ばかりで
他者貢献なしに
お金だけ得られれば良い

ということになります。

つまり、
お客さんの満足や
勤務先の満足や
属している業界の発展など
自分の職業に関係する人たちの利益が
関係なくなってしまうわけです。

自分さえ善ければ
他はどうでもいいや、
という感じです。

まさに
関心が自分にしか
向いていない状況
です。

職業として
相手の役に立つこと、
すなわち貢献をするから
そこに価値が生まれ、
その価値が売れてお金に変わり、
そのお金でその職業を
継続していけるわけで、
お金は職業の一部
過ぎないのです。

■資金調達と区別する

お金を目標とする場合は
資金調達が必要な目的を
持ったとき
です。

資金調達では
他者貢献はあまり関係がなく、
目標額をいつまでに調達するか
大切になります。

例えば、
欲しいおもちゃを買うために
親に臨時のおこづかい
出してもらうよう説得する。

例えば、
旅行に行きたいから
アルバイトしてお金を稼ぐ。

例えば、
自分の事業を起こしたいから
今の仕事で目標額を貯める。

例えば、
地域の人たちの
交流する場を作りたいから
目標額をクラウドファンディングや
寄付で
集めようとする。

などです。

また例えば
月々、生命活動に必要なお金を
毎月調達すること

資金調達活動です。

その中で職業に就いていることで
資金調達の手段として利用できますが、
その職業でお金を稼げるのは
他者貢献するからです。

資金調達の目的
職業の目的とは
区別して扱うと
とても整理しやすくなります。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。