貢献が最も輝くのは
する方もされる方も
互いに自立心があるときです。

自立心がある、というのは
自分の課題は「自分のもの」と、
相手の課題は「相手のもの」と、
適切に扱い続ける心です。

自立心がないと
甘える/甘やかすの関係となり
自分の課題を相手に
肩代わりさせたり、
相手の課題を奪って
しまうこととなります。

例えば、
子が「自分の部屋が散らかっている」
という不満
を感じたとします。

その不満を解消するためには
部屋を整理整頓する必要があります。

そこで子は
「部屋を整理整頓する」
という課題に直面します。

その「部屋を整理整頓する」は
子の課題であって
親の課題ではありません。

子が部屋を整理整頓することに
困難を感じて、
その困難に立ち向かう勇気を
使えないと、
課題を他者に
肩代わりさせたくなります。

例えば
部屋が散らかっているからと
悲しい雰囲気を漂わせ、
それを見た親が
「かわいそうだから」と
子に代わって子の部屋を
整理整頓してあげたとします。

そして整理整頓できると
子は大喜びして「ありがとう!」と
親に感謝をしたとします。

そうされた親は親で
その感謝に貢献感を感じ、
子に代わって部屋を
整理整頓したことが「貢献」だと
勘違いしてしまいます。

確かに子の役には
立っているものの、
子が自分の課題を
自分で克服したわけではない
ので、
親は子の
課題克服が経験できる機会
奪ったとも解釈できます。

その後も子は
親に肩代わりさせた実績があるので
同じ課題に直面すると
また同じようにできると思い
自分で向き合わずに
親に肩代わりさせようとするでしょう。

つまり、
子は親に甘えており、
親は子を甘やかしている状況です。

また、
親が貢献感が欲しさ
子の課題である
「部屋を整理する」を
勝手にやってしまうことも、
同じです。

これではせっかくの貢献も
輝きません。

これは親と子に限らず
教師と生徒、上司と部下、
コーチと選手、先輩と後輩、
また友達同士などの対人関係でも
同じことが言えます。

貢献を輝かせるなら
互いが自立心を持てる状況
するようにして
貢献活動することです。

つまり、
自分の課題は「自分のもの」
相手の課題は「相手のもの」
どこまでも扱うことです。

そうして適切な貢献ができれば
その「貢献」は輝きます

そして、
適切な貢献から得られる貢献感
感じるしあわせを
ぐんぐん増やしてくれます


それは
すればするほど
生きていることが楽しくなる
すてきなものです。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。




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