■二律背反の欲、とは

二律背反の欲とは
ひとつの欲を満たそうとすると
もうひとつの欲が満たせない、
そんな相殺関係にある欲です。

例えば
・朝ゆっくり寝ていたい
・朝は出かける準備をしっかりしたい

朝に出かける準備を
しっかりやるには
早起きする必要があります。

でも早起きすると
朝ゆっくり寝ていられません。

こんな関係の欲です。

■結末を体験してみる

二律背反の欲を見つけたら
それぞれの結末を体験してみます。

実際に体験するのは後回しにして
まずは事前に
「やったら何が起きると思うのか」を
頭だけでなく心や身体も使って
見てみます。

「朝ゆっくり寝ていたい」を
100%やり切ると、何が起きるのか?

「朝は出かける準備をしっかりしたい」を
100%やり切ると、何が起きるのか?

朝ゆっくり寝ると
健康状態がよくなる、とか
昼間の作業効率が高くなる、とか
でしょうか。

朝にしっかり準備できると
会う人にみすぼらしい自分ではなく
ステキな自分で会うことができる、とか
パリっとした雰囲気でいられて
ナメられない、とかでしょうか。

それぞれに目的があります。

それぞれの目的があって
それぞれにどの程度実現できれば
自分が満足なのか、の基準があります。

今の自分としての
それぞれの基準を見つけることで
これらの欲をそれぞれ
どの程度を満たすと
自分は満足できるのか、が
見えてきます。

■想定通りも想定外もある

そして実際に
自分が満足できる基準で
朝を過ごしてみます。

すると思った通りである
想定通りのこともあれば、
思いもよらなない想定外のことも
あります。

それが経験値です。

やってみてわかったことなので
思った通りだと褒めて
想定外なら罰する、なんてことは
する必要はありません。

経験値が増えれば増えるほど
洗練されていくだけです。

また朝はやってきますから
「よりよくした基準」で
もう一度朝を過ごしてみれば
結末もよりよくなります。

そうして基準を
今の自分にふさわしい形へと
どんどん最適化していくことで
・朝ゆっくり寝ていたい
・朝は出かける準備をしっかりしたい
これらの欲もより満たされて
いくわけです。

これは二律背反の欲のすべてに
有効な方法です。

こうして書いてみると
理解は簡単にできるでしょう。

でもそれは目的ではありません。

目的は感じるしあわせを
増やしていくことです。

そのための方法として
二律背反の欲の取り扱い方があります。

使っていただけたら幸いです。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ9年目、常楽でした。