9日目礼儀

「時と場をわきまえて、礼儀正しく真心をもって接すること。」

①時と場をわきまえるとはどういうこと?

時を守り、場を清め、礼を正す、とは森信三さんの言葉。教育の基本であり、ビジネスでも同様。ただし、何をもって礼とするかは、時代や環境によって変化する。時を守るとは、そのまま、時間を守るという意味。どうしてもぎりぎりになってしまう。例えば5分前で行動できる人は、逆算志向のできる人でもある。時を守ることで、信用も得やすく、逆に言うと、守らなければ簡単に失う。場をわきまえるとは。場を清めるは、整理整頓清掃の話と思うが、場をわきまえるは違う。その場に会った言動を理解するということ。会っている人、場所、環境にあわせた言動ということ。礼儀正しくしろという意味合いが強い印象。ただ話を合わせ、いい人ぶるのではなく、しっかり自分をもったうえで、場をわきまえられるのがよいと思う。

②礼儀は必要?

日本人的かもしれないが、礼儀は必要と考える。ただし年功序列で、年寄りを尊敬しろと押し付けるのは抵抗を感じる。もちろん、年寄りをいたわることはとても大切。年齢や性別、国籍を問わず、他者を尊重するという意味で、礼儀は必要だと思う。特に大切なことは、挨拶。簡単なようで出来ない人も多いし、自分も100点ではない。出来ないだけで損をすることもある。堅苦しさは不要だが、挨拶はとても重要だと思う。

③真心をもって接するとは

真心とは、嘘偽りのない真の心、とのこと。一般的には、かつ、他者を思いやる気持ちのことだと思う。つまり、嘘偽りなく、他者を思う心。時や場をわきまえたり、定義正しくすることが、見かけ上のものでなく、本当に他者を思っての心からの行動であるということ。見かけ上のものは、いつか、ばれる。それが、真心からのものであることで、他者に通じるということだろう。言うのは簡単だが、実行するのは簡単ではない。ルーティンとして出来るよう、日々思いを深めていくことだ。