「極悪女王」

なんとなく見る前から、ストーリーが想像がつくような気がして、

見る気がおきなかったのだけど、何気なく見始めたら、想像も期待も超えて面白かった。

人に勧めるほど。

⭐️⭐️⭐️⭐️

これぞネットという過激な暴力シーン。

確かに、あの過激さがストーリーを深めている。

内面に存在する自己実現欲、怒り、情、家族への思い、

その表現としての爆発。

あれが当時の女子プロレスラーの幸せへの渇望であり、

避けては通れぬ道であり、

羨ましく思う。

でも、どっちが幸せだったのだろう?

こんなこと考えるのは自分も歳だということか。


もちろん本物の女子プロレスラーとは比べものにならないが、

でも、しょぼいとは思わせないほどの、役者陣の鍛え方がすごい。

それも心を打たれたところだと思う。

静かに始まり、爆発が起こり、その爆発が収まるまで。

暴力に共感をおぼえる。だが、それは、肯定ではない。

絶妙な表現だと思う。


怒っていいんだ、切っていいんだ、振り返るな、

それが青春だね。