先日(4月4日)、伊丹空港から飛行機で但馬空港へ、連絡バスに乗り継いで豊岡駅(兵庫県)に到着し、更に京都丹後鉄道(以降、丹鉄と略記)に乗車して西舞鶴(京都府)まで乗り鉄をすることにした旅の、一昨日投稿の続きです。

 

豊岡駅東口1階の片隅にある丹鉄入口への通路を入って行くと、丹鉄の出札を兼ねた改札口があり、女性駅員さんから乗車券(硬券)を購入して入場しました。

乗車する10:53発の快速列車は既に到着しており、幸運にも特急用のKTR8000形(丹後の海)でした。 (2023年4月4日 豊岡駅)

 

丹鉄ホームは、JR山陰本線の島式ホームをフェンスで半分に区切った一面一線の頭端式で、フェンスの右側がJR線のホームになっています。

 

先頭部には、丹鉄・ロゴマーク・KYOTO TANGO RAILWAY の標記がされています。 

 

TANGONOUMI(丹後の海)と金文字で描かれた豪華な観光列車で、JR九州の列車デザインでお馴染みの水戸岡鋭治氏が車内外のリニューアルを担当されています。

 丹後の海 - 京都丹後鉄道(丹鉄/たんてつ) (willer.co.jp)

 

連結面側にある乗降ドアから先頭車に乗車しました。車内は各部に木が使用され落ち着いた雰囲気です。

 

快速列車は乗車券のみで乗車できて全席自由席です。右最前部の一人掛け特等席を確保することが出来ました。

 

構内の桜が満開の西舞鶴駅を発車します。運転台との仕切り窓にデザインされた格子が、前面展望の撮影には少々邪魔になります。

 

 

京都丹後鉄道は、国鉄の特定地方交通線であった宮津線(豊岡~宮津~西舞鶴)と、鉄建公団が建設した宮福線(宮津~福知山)をT字形に結んで運行されています。宮津線を踏襲する豊岡~宮津間を宮豊線,宮津~西舞鶴間を宮舞線と呼び、新たに建設された宮津~福知山間は宮福線の名前を継承しています。(路線図は京都丹後鉄道・観光列車ガイドから転載)

 

今回の旅は、左端の豊岡から中央の宮津を経て、右端の西舞鶴に向かいます。


丹鉄・豊岡駅の改札口でポケット時刻表を頂戴しました。

 

乗車するのは、豊岡10:53発の快速1604Dです。この列車は途中の網野で特急「タンゴリレー4号」4004Dとなり、宮津でT字形の下方にある福知山に向かいます。目的地の西舞鶴に行くには、網野で宮舞線直通の普通326Dに乗り換えが必要です。

 

 

豊岡を発車して間もなく山間部に入り、地方特定交通線の名残りか、激しい横揺れが気になります。

 

暫くして平野部に出ると、横揺れは気にならなくなりました。

 

対向設備のある駅に到着。

 

最初の停車駅である久美浜でした。

 

ホームの満開の桜が見事です。

 

此処は、夕日ヶ浦木津温泉でした。

 

沿線の満開の桜に酔いしれている内に、対向列車223D(KTR709)の待つ網野に到着しました。

 

豊岡を発車して直ぐに車内検札があり、乗換となる網野で切符を握りしめて下車しました。

 

網野駅は二面三線の拠点駅です。

 

特急「タンゴリレー4号」4004Dとなって網野を先発したKTR8000形

 

跨線橋を渡ったホームに停車しているのが、乗換の西舞鶴行の普通263Dでした。

 

この車両は、あおまつ・青松の文字と松のエンブレムを付けた観光列車の「丹鉄あおまつ号」でした。窓には女性乗務員(トレインアテンダントさん)の姿も見えています。

 

「丹鉄あおまつ号」は、KTR700形を観光列車にリニューアルした車両(KTR708)です。

 

意図せずに、続けて観光列車に乗車することが出来ます。ラッキー!

 

車内は各部を木で構成してあり、この車両も内外共に水戸岡鋭治氏のデザインです。

 

乗降口にパンフレットの棚が設置されており、丹鉄の観光列車ガイド(見開きでA3版)を貰ってきました。

 

最初に豊岡から乗った「丹後の海」(KTR8000形)です。

 丹後の海 - 京都丹後鉄道(丹鉄/たんてつ) (willer.co.jp)

 

網野駅で乗り換えた「丹後あおまつ号(KTR708)は、予約不要で乗車券のみで乗れます。

 丹後あおまつ号|京都丹後鉄道|WILLER TRAVEL

 

カフェ列車の「丹後あかまつ号」(KTR702)は、予約定員制で乗車券の他に乗車整理券(550円)が必要です。

 丹後あかまつ号|京都丹後鉄道|WILLER TRAVEL

 

レストラン列車「丹後のくろまつ号」(KTR)は、金・土・日・祝に運行される予約定員制で、モーニング/ランチ/スイーツの各コースが準備されているようです。(詳細は下記リンク先を参照)

 丹後くろまつ号|京都丹後鉄道|WILLER TRAVEL

 

何れの列車も、水戸岡鋭治氏のデザインによるものです。

 

あおまつ号でも最前部右側の展望座席をゲットすることが出来ました。運転台は半室構造のワンマン仕様で、右側は乗客の立見席として開放されています。

 

最前部は優先座席でしたが、平日の昼間で乗客も少なく、私自身が間もなく後期高齢者となる全白髪の爺さんですので遠慮せずに着席しました。

 

この列車の発車時刻は11:33で小腹が空いてきました。最初に乗車した豊岡では、JR駅構内の売店が廃止となっており、駅弁を購入できないまま乗車。くろまつ号には、幸いにも列車内に軽食を販売するサービスカウンターがあり、発車前に丹鉄特製の丹後カフェオレと丹鉄フィナンシェを購入してきました。

 

フィナンシェの可愛いパッケージは、丹鉄の運転士さんでしょうか。

 

ウサギを模ったフィナンシェで、丹後カフェオレとの相性も抜群で美味しくいただきました。

 

 

桜の咲く与謝野駅では、対向の網野行325Dが停車。

 

天橋立や風光明媚な箇所に列車が差し掛かると、車内放送でアテンダントさんによる沿線案内がありました。あかまつ号では当該箇所を徐行運転するとのことです。

 

宮福線との分岐駅である宮津に12:13到着。12:27発の福知山行114D(KTR301)が停車中。

 

有名撮影地の由良川橋梁を渡っています。

 

ゆっくり・のんびりした旅も間もなく終了。料金表示器の次駅表示が西舞鶴になりましたので、運転台右側にある前面展望の立見スペースに移動しました。

駅の構内信号機を通過すれば、間もなくです。右側の線路はJR舞鶴線です。

 

彼らは左側の留置線に止まっていました。

 

西舞鶴には、「あかまつ号」や「丹後の海」も休んでいました。

 

「あおまつ号」は、終点の西舞鶴駅には定刻12:50に到着。

 

あおまつ号は、あかまつ号と共に明日(2023年4月14日)で運行開始10周年を迎えるとのことで、4月15日(土)と16日(日)に「10周年記念イベント」が開催されるそうです。

 観光列車『丹後あかまつ号』・『丹後あおまつ号』10周年記念イベント開催! | 京都丹後鉄道(丹鉄/TANTETSU) (willer.co.jp)

 

 

JR線ホームには、287系の特急「まいづる」が停車しています。

 

次の乗り継ぎ列車は13:30発で、残り時間40分に勝負を掛けます。(続く)

 

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