予約していた鉄道コレクションの小田急2320形が宅配便で届きました。早速N化整備して、昭和50年代後半に見られたブツ6編成を再現することにしました。

 

N化整備を終えた小田急2320形の2両編成です。

 

では、整備前の姿からご覧ください。

鉄コレで初めて製品化された「小田急電鉄 2320形 2両セットB」のパッケージです。今回、「小田急電鉄 2200形 2両セットA」が同時に発売されました。かつて、鉄道コレクション第3弾(2006年9月発売)で、小田急2200形・2220形(2220形は新潟交通移籍後の姿)が製品化されており、事業者限定品を除けば通常販売品の2200形シリーズとしては15年振りの登場です。

 

紙箱パッケージの各面に車両イラストが描かれています。

 

パッケージの裏面には、左側に小田急電鉄の紹介と、2320形が誕生してから通勤車化改造された経緯などの説明がなされています。右側は車両を加工する際の説明書になっています。

 

パッケージから車両を取り出しました。

パンタ付きが新宿向きの2321、パンタなしが小田原向きの2322です。

 

第3弾の同じ顔をした2220形旧製品(左)と、今回の2320形新製品(右)を比べてみましょう。改良されて最も実感的になったのはライト周りです。旧製品では銀色塗装で表現されていたヘッドライトが、小田急特有の黄色味を帯びた透明プラパーツが嵌め込まれ、同様に左右の標識灯も無色透明のプラ製パーツに置き換わっています。また、旧製品では白色幕であった種別幕・行先幕が、「急行」「新宿」とそれぞれ印刷で表記されています。ダミーカプラーも、旧製品の密連から、電気連結器付きの密連に変更されています。2200形も同様に改良されているとのことです。塗装は、今回製品の方がアイボリーに黄色味が増し、帯も青色が少し暗い色になっています。

 

2321(左)と2322(右)の連結面は同一形状で、旧製品とも変化はありません。

 

2321の両側面で、屋根上・三連窓以外の側面・床下機器・台車の造形に関しては旧製品と同じです。

 

 

2322も、造形関係は2321と同様です。

 

2321の床下機器配置で、製品通番が1724となった以外は座席板も含め旧製品と同一です。

 

2322の床下機器配置で、製品通番が1725となった以外は旧製品と同一です。

 

 

添付品は、列車無線アンテナ2両分以外に、旧製品には無かった種別幕・行先幕のシールが入っていました。旧製品にあった展示用レールは、最近の製品と同様に添付省略されています。

 

種別幕は「白色・準急急行」が各3枚、行先幕は上段左から右へ「新宿・小田原・箱根湯本・藤沢・江ノ島」、下段に移り「本厚木・伊勢原・向ヶ丘遊園・新百合ヶ丘 = 多摩センター・多摩センター = 新百合ヶ丘」が各3枚となっています。

 

では、N化作業を行います。最初に列車無線アンテナを取り付けます。

アンテナの取付穴を開ける必要があり、説明書には屋根板を取り外して作業するように指示されていますが、穴位置さえ把握しておれば屋根を外さずに作業可能です。

パンタ付きの2321は天井の中央付近にある丸穴の内、後ろ側で穴の開いたボスが見える箇所にφ1mmで開けます。天井側から、穴の中心を狙ってφ0.5mm→φ0.8mm→φ1mmと拡大してゆけば問題なく開きます。アンテナの取付具合が緩いようであれば、少量のゴム系ボンドをアンテナの取付脚に絡ませれば大丈夫です。

 

パンタなしの2322は、屋根板ではなく運転台上部にあるアイボリー色の車体の穴(縦長の角穴の左側)に、同様にしてφ1mmの穴を開けて列車無線アンテナを取り付けます。

 

列車無線アンテナの取付が完了しました。併せて、パンタグラフは指定のPG16(0238)、走行パーツ(TT-04R)の金属車輪とウェイトを装着してあります。

 

2321は新宿方先頭車としてダミーカプラーのまま、2322は他編成と連結する前提でKATOカプラー密連形Aを加工して装着。

 

連結面には、貫通ホロ(KATO製のキハ111-100用)を接着、連結器はKATOカプラー密連Aを加工(→こちら)して装着してあります。

 

連結面間隔は、最も広がった状態で5mmです。

 

連結した全体像で、綺麗に纏っています。

 

 

実は、屋根の塗装色が旧製品と異なります。手前の旧製品2229が明るいグレーであるのに対して、奥側の今回製品2321はかなり濃いグレーであり、混結した際にその差が目立ちます。

 

鉄道コレクション第3段の小田急2200形・2220形の4両と、今回の2320形2両を併結して、昭和50年代後半に見られた6両編成を再現することにします。2両編成を3本連結した6両編成(ブツ6)を構成していました。2枚窓の2200形が6両編成の中間(3両目+4両目)に入り、前面貫通形の2220形・2300形・2320形が前後(1両目+2両目,5両目+6両目)を挟む構成で、前後の編成は同形式どおし(前後で異形式の混在なし)で編成されていました。これを承知の上で、新宿方から2320形(2321+2322)+2200形(2213+2214)+2220形(2229+2230) の小田原方の私オリジナルのブツ6編成に組成して、3両目の2213をM車としています。

左から、2320形先頭のブツ6編成、初代4000形6連、SSE3000形5連、初代4000形4連の並び。

 

ブツ6編成の俯瞰!

 

 

 

 

 

 

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