先々回の「KATO 103系で悪戦苦闘の塗装作業」の最後で表明したように、4種類の屋根板も一挙に同色で塗装するつもりでした。昨日は終日晴れて風もなく塗装日和で、塗装の準備に掛かったところで思わぬ伏兵が現れ、手が付かないまま日没を迎えてしましました。

 

塗装する屋根板4種類の内、2種類が103系用で、左から2番目が①羽衣線クハ103-194用、3番目が②モハ102(一般形)用です。①羽衣線クハ103-194用は、左端のクモハ123-5(鉄コレ)と連結するので、屋根色を濃い灰色に塗るとバランスが良さそうです。②モハ102(一般形)用は、右から3番目のクモハ103(一般形)とユニットを組み、2番目のクハ103(一般形)との3両編成になりますので、淡い灰色のクモハ103(一般形)に揃えるとバランスがとれますが、少し濃い目の灰色をしたクハ103(一般形)とはアンバランスになり悩むところです。

 

残る2種類は、左から2番目の③クハ85-100番台用、3番目のクモニ143に乗せた④クモユ141用です。③クハ85-100番台用は左端のクハ86-300番台に揃えるので濃い灰色に塗ることになります。④クモユ141用は、右から4番目のクモユニ74-0番台や3番目のクモニ83-800番台とも連結するので淡い灰色が似合いそうですが、連結相手となる機会が最も多いのは5番目のクモ二143でやや濃い灰色と相反しており、右側2両の103系とも異なっています。

 

以上のことから、4種類の屋根板の塗装色は、連結相手の塗装色に合わせることでほぼ方向付けができました。GM製のカラースプレーがそのまま使用できれば塗装作業が楽になりますので、実際にGMのカラースプレーで塗装した車両とも比較してみます。

左端がGMカラースプレーの「ダークグレー」(SP-35)で塗装したクロハ69、右端がGMカラースプレーの「ねずみ色1号」(SP-9)で塗装したゆうマニです。クハ86に合わせる③クハ85-100番台用と、クモ143に合わせる④クモユ141用、クモハ123-5に合わせる①羽衣線クハ103-194用は、GMカラーの「ダークグレー」よりも明る目の濃い灰色にします。

 

次に、合わす相手に悩むことになった②モハ102(一般形)用ですが、観点を変えて決定することにしました。クモハ103(一般形)の屋根色は、所有の103系の中で唯一青味掛かった明るい灰色で、他の103系と混成した際に目立ちます。そこで②モハ102(一般形)用は、多数の103系と同じ濃淡が中位の灰色をしたクハ103(一般形)に合わせることにし、クモハ103(一般形)もモハ102(一般形)と同様にクハ103(一般形)と同じ色に塗り直すことにしました。

 

従って、GMカラースプレーは使用せず、①羽衣線クハ103-194用・③クハ85-100番台用・④クモユ141用は、GMのダークグレーよりも明るい濃灰色に調色したもので塗装する。②モハ102(一般形)用・追加した⑤クモハ103(一般形)用は、灰色の明るさ(濃淡)を中間に調色したもので塗装することに決定しました。

 

具体的には、GMカラーの瓶入りの「ダークグレー」(C-35)と「ねずみ色1号」(C-9)をベースカラーとして調色することにします。これをエアブラシで吹付塗装すれば一件落着です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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