いつも緩行線ブログにご来訪頂きましてありがとうございます。

おかげ様で2018年5月3日に20万アクセスを超しました。2015年6月10日にブログ開設以来、5か月後(2015年11月)に1万アクセス・その1年6ヶ月後(2017年5月)に10万アクセス・更にその1年後(2018年5月)に20万アクセスと非常に多くの方にご来訪頂きました。心より感謝申し上げますと共に、今後ともよろしくお願い申し上げます。

さて、今回は200,000アクセスの繋がりで、ハイパワー機のEF200に登場してもらうことにしました。先月、KATOから久々に再生産されたのはEF200の新塗装(品番3036-1)ですが、今回は旧塗装のみの登場です。
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左側が旧製品、右側が改良製品です。一寸見は殆ど変りません。

では、発売順に見ていきます。
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EF200旧塗装(登場時)の旧製品(品番3018)です。
プラケースに入っているインサート紙の端面がピンク色/緑色の時代の製品で、取扱説明がインサート紙の内側に印刷されているのが見えています。台車の色が、左側は明るいグレーで中間と右側が濃いグレーと相違がありますが、製品本来の色は左側の明るいグレーです。この理由は次の経緯によるものです。

この製品を初めて入手したのはオークションで、落札したのはジャンク品のかなり酷いレベルの品物でした。
正常な動力台車が1個のみで、他の動力台車は側面が両側欠落(ギヤ・車輪は付いていた)、中間台車は欠品(固定ピン・バネもなし)、スカートは破損しカプラーと固定用のスノープロウは両側共なしの状態で、ライト不点灯に加え、極め付きは不動でした。分解清掃のオーバーホールにより不動は復活、破損・不足の台車とカプラーセットは当時の流通品(後継品番3036のもの)を購入して、走行可能な状態に復帰させました。

更に、車体は傷だらけで、パンタは2基とも欠損、信号炎管・ホイッスル・無線アンテナは全て欠品、クリーム色の乗務員扉1箇所欠損、ナンバープレートは全くなしの状態でした。パンタと屋根上パーツ、カプラーセットはASSYパーツを入手でき、残りは欠品のままで仮復旧させた次第です。その後、オークションで中古のボディ単品が入手できたので載せ替えて現在に至ります。かなり苦労して復活させた思い入れもあって、台車の色違いもそのままに使用しています。

次は改良製品ですが、これもオークションで落札した中古品です。
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EF200旧塗装(登場時)の改良製品(品番3036)です。
こちらは中古品ながら、何も問題のない綺麗な品物でした。

新旧両製品を並べてみます。
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奥側が旧製品、手前側が改良製品。(以下同様)

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反対側の側面(通路側?)は、明り取り窓が並び雰囲気が異なります。

旧製品と改良製品で大きな違いがありますが、お判りいただけますでしょうか。
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運転台内部の様子が違います。

イメージ 7正面から見ても判りにくい? 左側が旧製品、右側が改良製品。

角度を変えて個別に見ると判り易いです。
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旧製品では、運転台内部に濃いグレーのブロックが競り上がっており、実感味を損なっています。

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改良製品では、運転台内部がシースルーになり、運転台機器を模したパーツに変更されています。
屋根上のGPSアンテナ(白色)は、EF210用パーツを私が追加しています。

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動力ユニットのダイキャスト形状が変更されました。(手前側が改良製品)

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運転台部分をシースルーにするため、手前の改良製品ではダイキャストの運転台部分を大幅に形状変更してあり、LEDの先端も下側に折り曲げられています。

これに合わせて、車体側も変更されました。
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左側が旧製品、右側が改良製品です。運転台内部にセットされたグレーの部品はヘッドライトの遮光板で、改良製品では運転台をシースルーにしたことにより、ヘッドライトの導光レンズの形状も変更になっています。
ライト基板でLEDの先端が下側に折り曲げてあったのは、これに対応するためだったのです。

以上から、新旧製品の車体と下回りを混成して使用することは出来ないことが判ります。
旧製品のLEDは電球色の物に交換済みですが、改良製品のLEDは橙色のままで交換するのを忘れていました。
丁度良い機会ですので、高輝度の電球色のものに交換することにします。

実機は1600t牽引を目的に開発されたハイパワー機で、強力過ぎて沿線変電所の容量不足から架線電圧が低下してしまう弊害を来たし、出力を制限して使用する必要があったことから21両で生産終了となり、EF210が新たに開発されたのは有名な話です。EF200の定期運用は既に2018年3月で終了してしまいましたが、側面に誇らしげに書かれた 「INVERTER HI-TECH LOCO」 の文字がある旧塗装機を、模型で何時までも活躍させたいと思います。