先日購入した鉄道コレクションの能勢電鉄610系をN化するための材料を準備しましたが、思わぬところでつんのめってしまいました。
 

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N化のために、手持ち部材を活用して準備した材料(パーツ)です。

610系のパッケージには、N化に際して使用するパーツとして、動力ユニットはTM-19(15m級A2),走行用パーツはTT-04R,パンタグラフPG16(0238)が指定されていますが、手持ち部材を活用すべく、動力ユニットはTM-02(15m級A),走行用パーツはTT-04R,パンタグラフはPT4212S-AM(0206)を準備しました。ところが思惑通りには、事は運びませんでした。

先ずは動力ユニットです。鉄コレ第1弾が発売された際にTM-01(12m級)とTM-02(15m級A)を購入して以来、未使用のままのデッドストックになっていた物がありますので、ここぞとばかりに引っ張り出してきました。軸距離もピタリ一致するので装着しようとすると、車体に全く嵌めることができません。
 

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左から、610系の車体,610系の下回り,準備した動力ユニットTT-02です。なんと、下回りの幅<動力ユニットの幅で、動力ユニットを車体に嵌めることが出来ません。ガーン!
 

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良く似た兄弟車の鉄コレの阪急810系と比較してみました。「左側が阪急810系、右側が能勢電(元、阪急)610系」(以下同様)です。正面から見る限りは車体幅は全く同じです。
 

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当然ながら連結面でも車体幅は同一です。
 

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下回りを外してみました。車体幅が同じなのに、向き合う座席の間隔が随分違っています。右側の610系では、台車が床板からはみ出していますが、そもそもが黒色の床板の幅が違うではないですか!
 

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車体を裏返してみると、床板の幅が違う理由が判りました。原因は窓ガラスで、810系に比べて610系の方が厚みがあり、車体裾方向に拡張されています。810系の車体下部に形成されている下回りの固定用爪は610系にはなく、窓ガラスを下方に延長して窓ガラスパーツに固定爪が形成してあったのです。
 

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側面方向から見ると、窓ガラスの違いと固定爪が良く判ります。なぜ、ここまで設計が違うのでしょうか?手持ちの動力ユニットTM-02は、窓ガラスと固定爪が従来設計であれば装着できた筈ですが、これでは嵌る筈がありません。パッケージに指定されたTM-19だと幅が狭くて装着できるということのようですが・・・。窓ガラスを切断加工すると動力ユニットは入りますが、固定爪がないので抜け落ちてしまうし、両面テープで固定するのも気が進まず。ウーン!

走行パーツは指定の物ですので問題なし。次はパンタグラフでこけました。

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パンタグラフは、パッケージ写真から私鉄用のPT42タイプに類似(PPT42には下枠にも斜めのタスキがある)。これも初期にストックしたPT4212S-AMの在庫整理が出来ると引っ張り出してきましたが、取付不能でした。
 

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左端にあるのがPT4212S-AM(品番0206)で、取付脚は前後にある平板の爪です。810系にはこの平板の爪の角穴が開けてありますが、610系には角穴が無くて碍子部の4本脚と前後2箇所の丸脚用のみです。
右端にあるのがパッケージ指定のPG16(品番0238:先に神鉄1100系に装着したものから撮影用に借用)で、碍子部の4本脚ですので確かに装着できます。また、後継品のPT4212S(品番0250)も碍子部の4本脚、更にGMのPT42N(品番5803)が2本丸脚なので、これらでも取付可能と思います。
 

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借り物のパンタを付けて、竣工イメージで撮影。

今月は友人との飲み会や遠出もあって出費がかさみ既に予算切れ。適合する動力ユニットとパンタの入手は先送りになりますので、610系も現状のまま展示モデルで過ごすこになってしまいました。

 

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