先回までの新幹線模型に引っ張られて、海外高速鉄道の模型です。

TGVと言えば、オレンジ色/灰色(銀色/紺色)で角ばった先頭車両を思い出しますが、総二階建て編成(Duplex)の他に、行先方面による運行会社によって異なる形状・名称をした車種があるそうです。その中から「TGVタリス PBKA」が、KATOにより製品化されています。

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KATO製 TGV Thalys PBKAの先頭車M1+1等車R1

KATOのHPにある製品説明(http://www.katomodels.com/product/nmi/tgv_thalys.shtml)によれば、『TGVタリス PBKAは、フランス・ベルギー・ドイツ・オランダの4カ国を、高速鉄道網「TGV」で結ぶために1997年に登場いたしました。それぞれの国の異なる電圧区間を走行するために、4電源方式を採用しています。

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PBKAとは、実車が結ぶパリ・ブリュッセル・ケルン・アムステルダムの頭文字を取った略称で、「タリス」の愛称は女性の優雅さをイメージする語感から付けられました。ワインレッドの塗装も美しく、ヨーロッパの国際高速列車として大活躍しています。』
 

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TGV Thaiys PBKA 10両セット(品番:K10910)。外箱は、縦:31cm×横:40cm×厚さ:4cm位の大きさです。


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外箱の裏面には、TGVタリス PBKAの実車説明と製品内訳が、英語・独語・仏語で記載してあります。最下段には、編成図も示されています。


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動力集中型で、両先頭車が動力車(M1,M2),中間に客車(R1~R8)を挟んだ10両編成になります。


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内箱は段ボール製で、内側に嵌った発泡スチロール製のクッション材に車両・レールが収容されています。車両は、最上段で左M1/右R1,2段目が左R2/右R3,・・・の順に収容され、M1が動力車(模型モーター付),R1~R3が1等車,R4がBAR車,R5~R8が2等車,M2が動力車(模型モーターなし)となっています。最下段には、展示用にレール(ユニトラックの直線248mmが6本,車止め線路C50mmが1本)も入っています。


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先頭のM1車で、模型でもモーター付動力車になっています。


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M1車を連結面側から見た裏側の側面です。


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M1車(奥側)とM2車(手前)には、共にシングルアーム式のパンタグラフが向い合せに2基搭載されています。


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M1車+R1車。中間に連結される客車のR1車~R8車は、連接車となっており片側の台車は装着されていません。


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R2車(奥側)とR3車(手前)。R1車~R3車が1等車で、1のマーキングがあります。


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R4車はBAR車。新幹線で言えばビッフェ車に相当するようです。


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R5車(奥側)とR6車(中央)とR7車(手前)。R5車~R8車が2等車で、2のマーキングがあります。


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R8車+M2車。R8車は連接車ですが、両側に台車が付く構成になります。M2車はモーターなしのT車扱い。

各車の両側面の窓配置等は、BARのR4車を除いて同一で、R5車とR6車を境に裏返しになっています。特異なBARのR4車のみ両側面の写真を掲載します。


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両側面で窓配置が異なるBARのR4車

 

次に、通常車両と連接車両とでは、連結面構造もカプラーも異なります。

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先頭車(M1)と次位車(R1)との通常車両の連結面。


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カプラーは左右で段違い構造になっており、向かい合わせで挿し込まれて爪に引っ掛かけて連結完了。(左側のM1車に、不要ゴミの白色発泡スチロール片が付着しているのに気が付かずに撮影しています)


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連接車(左がR1車、右がR2車)の連結面です。 右側の灰色U字形の爪が、左側下部の隙間に入り連結。台車が装着されていない連結面は白色発泡スチロールで浮かして撮影、此の破片がM1車の連結面に付着!

 

 

車両の長さが、3種類あります。

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先頭のM1/M2車(奥側)と次位のR1/R8車がほぼ同じ長さで約135mm,その中間のR2~R7車が少し短くて約114mmです。


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全車両を連結すると、先回の200系H編成の7両編成よりも少し長くなりました。


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横から見ても結構な長さです。

 

最後に、先頭車のライト点灯状況をご覧ください。

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ヘッドライト点灯時

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テールライト点灯時


2007年発売の初回製品です。当然LEDが使用されていますが、輝度はあまり高くないようです。この後、2011年に新色(K10918)が発売されましたが、先頭車側面の塗り分けが複雑に変更されただけで、ベース色が変わらなかったことから、全体のイメージはあまり変わっていないように思います。

 

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